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和牛農家 3プライド記事

高本ファーム 高本茜の3プライド

7/1/2026

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高本ファーム 高本茜
熊本県 合志市
子牛:10頭、育成牛:6頭、母牛:16頭
取材日:2026年7月1日
  • 受け継ぐ牧場、繋ぐ未来
  • 牛との向き合い方が信頼を作る
  • 未来へ残したい牛を育てる。

受け継ぐ牧場、繋ぐ未来

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記者「高本さんが牧場を継ごうと決めたきっかけや、牧場運営を始めることになったエピソードを教えてください。」

高本さん「実は高校を卒業する前から、いつかは家の牧場を継ごうという気持ちは持っていました。当時は外で仕事をしながら家業を手伝う形も考えていたんですが、父が体調を崩し始めたことが大きな転機になりました。父は大腿骨を骨折するなど、少しずつ体に不調が出ていて、『このままでは自分が継がなければ牧場を守れない』という思いが強くなったんです。そこで覚悟を決めて、牧場一本でやっていこうと決意しました。祖父の代から続く牧場なので、その歴史を絶やしたくないという気持ちもありましたし、小さい頃から当たり前のように牛と一緒に育ってきたので、自分にとっては自然な選択でもありました。」


記者「牧場を運営する中で、特に苦労したことや印象に残っている出来事はありますか。」

高本さん「意外に思われるかもしれませんが、一番大変だったのは車の免許を取ることでした。自動車学校までは順調だったんですが、本免許を取得するために免許センターへ行って試験を受けるのが本当に苦労しました。それ以外にも、牛を扱う仕事ではケガをすることもありますし、毎日が勉強ですね。また、令和5年度には品評会へ牛を2頭出品し、そのうち1頭が2席という結果をいただきました。ただ、品評会では牛をきちんと立たせたり落ち着かせたりする技術も必要で、その準備や練習はとても大変でした。良い結果はうれしかったですが、その裏にはたくさんの苦労がありました。」


記者「高本さんにとって、牛を育てる仕事の魅力や楽しさはどんなところにありますか。」

高本さん「私は物心ついた頃から牛がいる環境で育ちました。記憶にあるのは3歳くらいからですが、それ以前から牧場には牛がいて、牛と一緒に成長してきたような感覚があります。祖父の代から続く牧場なので、牛のいる生活は私にとって当たり前の日常でした。小学校の頃には『将来は牧場を継ぐ』と自然に思っていましたし、その気持ちは今でも変わっていません。牛を育てること自体が好きですし、一頭一頭の成長を近くで見守れることに大きなやりがいを感じています。毎日世話をするからこそ、牛が元気に育ってくれる姿を見る瞬間が何よりうれしいですね。」

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記者「これからの高本牧場について、近い目標や将来の夢を教えてください。」

高本さん「まずは牛舎の環境をさらに良くしたいと考えています。以前は2つの牛舎があり、スペースが狭くて堆肥の管理もしづらい部分がありました。だからこそ、今後は飼育スペースをもっと使いやすい形に整備して、牛にとっても人にとっても管理しやすい牧場を目指したいですね。そして直近の目標は飼養頭数を30頭まで増やすことです。現在は子牛も合わせて19頭いるので、あと11頭増やせば目標に届きます。一気に100頭規模を目指すというより、自分たちらしく丁寧に牛を育てながら、少しずつ規模を広げていくことが今の目標です。」

牛との向き合い方が信頼を作る

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記者「高本さんが牛を育てる上で、一番大切にしているこだわりを教えてください。」

高本さん「正直に言うと、最初は『これが自分のこだわりです』と意識したことはあまりなかったんですが、今一番大切にしているのは、人によく慣れた牛を育てることです。うちの牛は比較的フレンドリーな子が多く、誰でも触れられるくらい人懐っこい性格なんですが、もっと落ち着いて人と接する牛に育てたいと思っています。競り場では慣れていない牛ほど落ち着きを失ってしまうこともあるので、普段から人との信頼関係を築いておくことが、牛にとっても人にとっても大切だと考えています。」


記者「人に慣れた牛を育てるために、普段どのようなことを意識していますか。また、メリットや難しさも教えてください。」

高本さん「特別なことではありませんが、とにかく毎日牛と接することを心掛けています。近くで声を掛けたり、優しく触ってあげたりして、人を怖がらないように育てています。ただ、小さい頃に無理をさせると逆に人を怖がるようになることもあるので、その子の性格を見ながら距離感を大事にしています。人に慣れることで管理もしやすくなりますが、慣れすぎると牛との距離感が分からなくなり、人に乗ってきたりすることもあります。だからこそ、信頼関係を築きながらも適度な距離を保つことが大切だと感じています。」


記者「飼育方法や血統について、高本さんが特に意識していることはありますか。」

高本さん「最近は組合のトウモロコシを与えるようになり、以前よりも胴がしっかり伸びた体つきの良い牛が育つようになったと感じています。もちろん餌だけではなく、与え方や管理方法も影響すると思います。また、獣医さんや種付けでお世話になっている授精師さんからは、血統ごとの特徴を教えていただきながら勉強しています。例えば『諒太郎』という血統は風邪をひきやすい傾向があるため、体調の変化を特に注意して見ています。良い特徴だけを見るのではなく、それぞれの血統の弱い部分も理解しながら、一頭一頭に合った管理をすることを心掛けています。」

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記者「牧場で長年愛用している、おすすめの道具やアイテムがあれば教えてください。」

高本さん「子牛は小さい頃に下痢をしやすいことがあるので、『ミヤリサン』は牧場に欠かせないアイテムです。少しお腹の調子が悪そうだと感じた時に餌へ混ぜて使っていて、本当に何度も助けられてきました。父の代から20年近く使い続けているくらい信頼している製品です。青とオレンジの2種類を常備していて、溶けやすさなどに違いはありますが、どちらも状況に応じて使い分けています。毎日の管理は小さな積み重ねですが、こうした道具に支えられながら牛の健康を守っています。」

未来へ残したい牛を育てる。

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記者「アソードを導入したきっかけと、実際に感じた効果について教えてください。」

高本さん「導入する前は、思うように受胎しないことが多くて、『どうしたら受胎率を上げられるだろう』と悩んでいました。そんな時に吉岡さんからアソードを紹介していただいたのがきっかけです。使い始めてからは、それまで3頭中何頭つくかなという状態だったのが、3頭すべて受胎することも増え、繁殖成績が安定してきました。それだけでなく、生まれてくる子牛の毛並みや気質も以前より良くなったように感じています。以前は個体差が大きかったのですが、全体的に質が揃い、牛の状態が安定してきたことで『導入して良かった』と実感しています。家族も見た目の変化を感じるほどだったので、今では欠かせない存在になっています。」


記者「アソードを使う中で、新たな目標や理想の牛づくりは見えてきましたか。」

高本さん「受胎率や子牛の質が安定してきたことで、次はもっと体格の良い牛を育てたいという目標ができました。私が目標にしている先輩農家さんは、生まれた時から大きく立派な子牛を育てられていて、自分もそこに少しでも近づきたいと思っています。実際に今年3月に生まれた『諒太郎』の血統の子牛は、生まれた時から50キロ近くあり、4か月経った今でも同じ月齢の牛を追い越すほど大きく育っています。この牛は販売せず繁殖牛として残す予定です。自分の牧場で育てた優秀な牛を次の世代へつなぎ、少しずつ牧場全体のレベルを上げていきたいと考えています。」


記者「登録検査で高得点を獲得されたそうですが、その時のお話を聞かせてください。」

高本さん「繁殖牛として登録するための検査で、17か月齢という比較的若い時期に83.2点という評価をいただくことができました。うちの牧場ではこれまで80点台前半が最高だったので、自分たちにとっては本当にうれしい結果でした。この牛は、種付けでお世話になっている授精師さんから『この牛を残した方がいい』と勧めてもらって選んだ牛なんです。長年の経験を持つ先輩の目利きを信じた結果が、この点数につながったと思っています。私たちは良い牛を買い集めるより、自分たちで育てた牛で高い評価をいただける牧場を目指しているので、大きな自信になりました。」


記者「健康面では、アソードを使い始めてどのような変化がありましたか。」

高本さん「以前はガス溜まりになる牛が毎年何頭かいて、薬を飲ませても再発することがありました。しかし、アソードを使い始めてからは、その症状がほとんど見られなくなりました。牛自身が自然にガスを出せるようになり、薬に頼ることもほぼなくなっています。また、食いつきも非常に良くなり、中にはアソードを入れないと餌を食べないくらい気に入っている牛もいます。さらに栄養の吸収効率が上がったことで堆肥の量が少なくなったことや、牛の代謝が良くなり、赤牛では汗をかくほど活発になった様子も見られます。毎日牛を見ているからこそ分かる変化が積み重なり、その効果を実感しています。」


記者「アソードを使い続ける中で、牛だけではなく牧草や土づくりにも変化は感じていますか。」

高本さん「実際に堆肥を畑へ使うようになってから、土の状態が以前とは変わってきたと感じています。以前は土が固く、水分が多いとぬかるんで作業しにくいこともあったんですが、最近は土が柔らかくなり、耕した時の感触も良くなりました。植え付け作業もしやすくなり、土を触るだけでも『状態が良くなってきたな』と実感しています。牧草についても、葉がしっかりしてきた印象がありますし、これから収量がどれくらい変わってくるのか楽しみにしています。牛だけではなく、堆肥を通して土づくりにも良い影響が出ているのではないかと期待しています。」


記者「畑や家庭菜園でも変化はありましたか。」

高本さん「牧草だけでなく、自宅で育てている野菜でも変化を感じています。今年は男爵とつきあかりという2種類のジャガイモを植えたんですが、昨年より収穫量が増えました。もちろん種イモの量や管理方法など、いろいろな要因があると思いますが、堆肥の状態が良くなったことも影響しているのではないかと感じています。今後は牧草の収量や品質もしっかり見ながら、牛だけでなく畑全体にも良い循環をつくっていきたいですね。」

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記者「最後に、高本さんの座右の銘を教えてください。」

高本さん「いくつか思い浮かびますが、一つ選ぶとしたら『牛に優しく』ですね。以前は人に慣れていない牛もいて、接し方が十分ではなかったと感じることもありました。だからこそ今は、一頭一頭に丁寧に向き合い、どの牛にも優しく接することを一番大切にしています。牛に優しく接すれば、人を信頼してくれる牛に育ちますし、毎日の管理もしやすくなります。牛にとっても、人にとっても安心できる環境をつくることが、自分の牧場づくりの基本だと思っています。」
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ミヤリサン

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「ミヤリサン」は、子牛のお腹の健康管理を支える牧場の定番アイテムです。お腹の調子が気になる際に餌へ混ぜて使用でき、日々の健康維持をサポートします。長年にわたり愛用されている実績があり、現場で培われた信頼のもと、毎日の飼養管理を支える心強い製品として親しまれています。

アソード

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「アソード」は、繁殖成績の向上から牛の健康管理、さらには土づくりまで、牧場経営を幅広くサポートする添加剤として注目されています。受胎率の安定や子牛の質の向上、食いつきの改善など、日々の飼養管理における変化が期待されるほか、牛のコンディション維持にも役立つ製品として継続的に活用されています。また、堆肥の状態が良くなることで土壌環境の改善にもつながる可能性があり、牧草や家庭菜園などの作物づくりにも好影響が期待されています。牛の健康を支えるだけでなく、堆肥を通じて土づくりや作物栽培へと良い循環を生み出し、牧場全体の生産性向上を目指す取り組みを支える点も大きな特長です。毎日の飼養管理の積み重ねを支え、牛づくりと環境づくりの両面から牧場経営を後押しする添加剤として、多くの現場で期待を集めています。
Writer_T.Shimomuro
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株式会社堀内牧場 堀内幸浩の3プライド

1/26/2026

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株式会社堀内牧場 堀内幸浩
福岡県 朝倉市
肥育牛:170頭、母牛:30頭
取材日:2026年1月26日
  • “今日が初めて”の目を守る平常心
  • 足し算より引き算の飼養管理
  • 共存で、食わせる“感動の一口”

“今日が初めて”の目を守る平常心

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記者「堀内さんが就農されたきっかけについて教えてください。」

堀内さん「元々は畜産じゃない別の仕事をしてたんです。実際に戻ってきたのは30歳のときですね。子どもの頃は、休みがなくて、汚れるし、正直“こんな仕事はやりたくない”って思ってました。でも外で働いてみたら、どの仕事にも大変さはあるって分かった。ちょうどその頃、父が体調を崩して“頭数を減らして畳もうか”って話が出たんです。なくすのは簡単だけど、ここまで続いてきたものを止めるのはもったいない。だったら自分が継いで、もう一回やってみようって。深い理由というより、腹を決めたら意外とシンプルでした。」


記者「畜産の“魅力”とは、どんなところで見えてきたんでしょう?」

堀内さん「一番は“客観的に見られた”ことかもしれません。子どもの頃って遊びたいし、夏休みでも冬休みでも牛の世話で、自由がない印象だけが残るんですよね。でも別の仕事を経験して、良い面も悪い面もあるのはどこも同じだって気づいた。そこで改めて畜産を見ると、マイナスに見えやすいだけで、実はやりがいが大きい仕事だなって思えたんです。生き物と向き合って、状態が良くなったときの手応えとか、うまく育ったときの喜びとか。そういうのは、机の上だけじゃ味わえない。戻ってから、その魅力がじわじわ効いてきましたね。」


記者「牛飼いの中で、いちばん苦労していることは何ですか?」

堀内さん「“毎日同じ感情で牛を見る”ってことが一番むずかしいです。慣れって便利なんですけど、慣れた瞬間に見落としが出る。だから極端に言えば“今日が初めて”くらいの気持ちで、同じ作業を繰り返さないといけない。自分の調子が良い日も悪い日も、牛には関係ないですからね。成績が良いと気が緩みそうになるし、悪いと焦って視野が狭くなる。そこをブレずに、平常心で観察する。結局、技術より先に“自分のコントロール”が問われる仕事だなって、今も思います。」


記者「今後、堀内さんの牧場をどうしていきたいですか?規模や理想の和牛像など、イメージがあれば教えてください。」

堀内さん「規模は少し増やしたい気持ちもありますけど、それより“より安全で、よりおいしい和牛”を安定して作れるようにしたいです。和牛って、日本のこの飼い方・管理の積み重ねで成り立ってると思うんですよ。だから質のブレを減らして、全体の底上げをしたい。あと、最近は赤身志向もありますけど、改良が進んでサシは入りやすくなってるのが現実で、簡単に昔に戻れる話じゃない。だったらサシは活かしつつ、胃もたれしにくい“脂の質”を餌の工夫で作っていく。人の都合で牛を振り回すんじゃなくて、牛に報いるやり方で、食べた人が“もう一口いける”って思える肉を目指したいです。」

足し算より引き算の飼養管理

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記者「堀内さんがいちばん大事にしている考え方は何ですか?」

堀内さん「一番は“できるだけ何事もシンプルにする”ってことです。極端な話、濃厚飼料と粗飼料、この“さじ加減”だけで上手に牛を仕上げられるようになりたいんですよ。もちろん現実はそんな簡単じゃないし、添加剤とかいろんなものに助けてもらう場面はあります。でも、先に何かを足すんじゃなくて、まず牛の状態をちゃんと見て、“今この牛に足りないのは何か”“何を求めてるか”を読み取る。そこができれば、余計なものを使わずに済む。手間を省くためのシンプルじゃなくて、観察の精度を上げた先にたどり着くシンプル、って感じですね。」


記者「堀内さんの言うシンプルとは、具体的にはどういう飼い方のイメージですか?」

堀内さん「“道具や薬で整える前に、牛のコンディションで整える”ってイメージが近いです。例えば、餌の内容をあれこれ足して反応を見るより、まず粗飼料と濃厚飼料の組み立てで土台を作る。牛がしっかり食べて、胃(ルーメン)の動きが落ち着いて、便の感じも整って、毛ヅヤも出る。そういう基本ができてると、結局余計な“テコ入れ”が減るんですよ。もちろん群飼いなので、全頭が同じ反応ってわけにはいかない。だからこそ、群全体の空気を見ながら、個体も見て、ズレが出そうな牛を早めに拾う。シンプルにしたいっていうのは、雑にしたいって意味じゃなくて、“見る力”を磨いて、余計なことを減らしたいってことなんです。」

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記者「堀内さんが尊敬している方はどのような方ですか?」

堀内さん「自分が始めた頃に筑前町におられた“行武(ゆくたけ)さん”って方ですね。この辺だと福岡でも結構有名な人で、頭数はめちゃくちゃ多いわけじゃないのに、いい枝肉を作る。もちろん素牛の選び方もうまかったと思うんですけど、それ以上に、牛に対する情熱がとにかくすごかった。もう前面に出てるタイプで、誰が見ても“この人、牛が好きなんだな”って分かる熱量。自分はどっちかというと内に秘めるタイプなんですけど、それでも“50、60になっても、何十年続けても、あの情熱を持ち続けるのはすげえな”って単純に憧れました。病気をされて亡くなられて、今はもう廃業されてるんですけど、やり方というより、あの姿勢が今も自分の芯になってますね。」

共存で、食わせる“感動の一口”

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記者「アソードを導入された“きっかけ”について教えてください。」

堀内さん「一番のきっかけは、ほんと“たまたま飛び込みで来た営業の方との出会い”です。牧場やってると、飛び込みで話をしに来る人も時々いるんですけど、こっちも散々いろんな話を聞いてきてるから、“いいことばっかり言うなあ”って思う場面もあるんですよ。うまくいく話だけ並べられても、現場はそんな甘くないって知ってるんで。でもその時は、話してて最初に思ったのが『あ、この人、嘘ついてないな』って。こっちが突っ込んで聞いたことに対しても、返しが早くて、準備してきてるのが伝わった。自信があるからこそ、どう広めたいかまで筋が通ってる感じがしてね。うちに合うかは別として、もしハマるなら“使わん手はない”って、興味がふっと湧いて。滅多にポンって導入することはないんですけど、その時は珍しく、スッと試してみようってなりました。導入は、1年経つか経たないか…そのくらいですね。」


記者「実際に使ってみて、まず最初に見えた変化はどこでしたか?」

堀内さん「子牛のミルクで使い始めたその日から、便が変わったのが一番分かりやすかったですね。色が濃くなったというか、黒さが増したというか…“消化がちゃんと回ってるな”って感じる締まり方になった。下痢がゼロになるわけじゃないけど、下痢する頻度は確実に減りました。あと、スターターの食い始めが早くなったのも大きいです。感覚ですけど、食う量は2割以上増えてると思います。うちは80日で離乳なんですけど、前は80日で1キロ食ってれば“まあいい方”だったのが、今は60日で1キロ食う子牛が増えてきました。『1キロを安定して食う時期が早くなった』っていうのが、現場での実感ですね。」


記者「成長の仕方にも変化はありましたか?」

堀内さん「まさにそこです。体の“幅”が出だしたんですよ。今までも大きくはなってたけど、幅があんまり出なかったのが、哺育の段階で“厚みがついてきたな”って感じるようになりました。しかもミルクの量は変えてない。そこがまた面白いところで、食いが安定して、スターターを早くからしっかり食べられるようになった結果として、体づくりの土台が整ってきたのかなって。あと、うちは注射でドンと入れるより、基本的に口から入れるやり方が好きなんです。注射って、効く時は効くけど怖さもある。口からだとロスはあっても、牛の反応を見ながら調整できるし、感覚的にも安心なんですよね。」


記者「子牛だけじゃなく、親牛にも使っていると聞きました。繁殖面ではどうですか?」

堀内さん「親牛も使ってます。分娩の1か月前から、決まった量を入れてるんですけど、一番変わったのは“産後の初回発情が明確になった”ことですね。ここが見えると、そこを起点に次の動きが組み立てられる。結果として、産んでから40〜55日くらいの間で種付けがほぼできてる。初回発情って、ほんと見つけるのが難しいんですけど、それが分かりやすくなったおかげで観察もしやすいし、準備もできる。今のところは“一発で付いてる牛が多い”っていう実感もあります。環境や管理で差は出ると思うけど、うちでは繁殖のところで手応えがかなりありますね。」


​記者「最後に、堀内さんの座右の銘について教えてください。」

堀内さん「『共存』ですね。自分が今こうやって牛の仕事をさせてもらえてるのも、結局“たまたま”牛屋の息子に生まれて、“たまたま”継いで今がある。そう思うと、偉そうなことは言えないんですよ。むしろ、教えられてるのはこっちの方で。牛って、こっちが分かったつもりでいても全然分かってなくて、毎日『まだ知らんことあるな』『もっと知りたいな』って気持ちにさせられる。そういう存在が牛なんです。それに、牛肉ってタンパク源のひとつとして絶対に必要な食べ物だと思ってるし、自分は“感動する牛肉”を作りたい。食べた瞬間に、ちょっとアドレナリンが上がるような、衝撃があるやつ。特に若い子に食べてもらって、反応を見るのが楽しくてね。『美味しい』で終わってもいいけど、そこから興味を持ってくれる子もいる。そういう“きっかけ”を増やしていきたいんです。で、そのためには牛だけじゃなくて、周りの人、獣医さんも餌屋さんも、流通の人も、食べる人も、みんなで同じ方向を向かないといけない。牛肉って野菜みたいに“採れた、食え”じゃなくて、間に関わる人が多い分、どこかが雑になると美味しさが届かない。だからこそ、牛とも、人とも、次の世代とも、ちゃんとつながって、みんなで良さを感じながら生きていく。それが自分の言う『共存』ですね。牛飼いが減ってるのも確実で、牛の数が減れば価格も上がる。そういう現実の中でも、和牛を“文化”としてちゃんと食べてもらえる形を残したい。その中で自分は、牛肉の役割を果たせるように、他に負けない“感動する一口”を作り続けたいと思ってます。」
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レブセルSC

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生きた酵母を含む機能性飼料「レブセルSC」は、ルーメンの微生物バランスを整え、牛の“食いの安定”をサポートします。特にわらや乾草をしっかり食べる牛づくりを目指す方におすすめで、天候や湿度による食いムラを抑える効果も実感されています。堀内さんが10年以上使い続けられている信頼のアイテムです。

アソード

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アソードは、子牛の軟便をサポートし、導入初日から便の変化が見られるなど即効性のある効果が特徴です。色が黒く、締まりのある便になったことで「消化がしっかり回っている」と実感されており、下痢の頻度も明らかに減少。スターターの食い始めも早まり、従来より20日以上早い段階で1kgの食い込みに到達する子牛が増加しています。その結果、体の大きさだけでなく“幅”や“厚み”といった質感のある成長が可能となり、土台からしっかりした体づくりに貢献しています。

Writer_T.Shimomuro
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New Farm Style株式会社 富永翔太郎の3プライド

12/10/2025

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New Farm Style株式会社 富永翔太郎
熊本県 熊本市
母牛:53頭、子牛:30頭
取材日:2025年12月10日
  • シャンパンでは注ぎ切れない命の器
  • 牛にいいもの、人にやさしいこと。
  • 幸せを条件にした畜産経営

シャンパンでは注ぎ切れない命の器

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記者「富永さんが就農されたきっかけを教えていただけますか?」

「もともと両親が牛を飼っていて、祖父の代から続いている家業だったんですが、自分は若い頃、実家を離れて六本木でホストをしていて、社会人になってからは畜産には一切関わっていなかったんです。正直、当時は家業を継ぐとか、牛のことを考える余裕もなくて、自分の世界で必死でした。そんな中で熊本地震が起きて、実家の牛舎が大きく損傷しました。柱は残っているけど、屋根が全部割れてしまって、雨が降ると牛が濡れてしまう状態で。でも、やっぱり人の家の復旧が優先されるので、牛舎はどうしても後回しになるんですよね。その状況を見たときに、高齢の両親だけでは復旧も飼養も難しいだろうなと思って、戻る決断をしました。正直に言えば、地震がなかったら、今も六本木にいたかもしれません。あの出来事がなければ、自分が畜産に戻る理由を見つけられなかったと思います。」


記者「市内に牧場があるという珍しい立地ですが、どんな課題や工夫がありますか?」

富永さん「市内にあることで、どうしても周囲からの苦情は出やすいです。『臭い』『ハエが出る』といった声ですね。近所の住宅が増えている中、匂い対策としてアンモニア分解剤の『ドクターミスト』を導入しました。他の農家さんではシャボン玉からチョコレートの香りが出る機械を使って対策しているところもあります。また、周辺の畑も宅地開発で減っていて、牧草を育てる場所がなくなってきています。牧場を続けていくには、工夫と対応力が本当に求められます。」


記者「牧場運営で取り入れている特徴的な取り組みがあれば教えてください。」

富永さん「うちは機械やICTの導入を積極的にやっています。『Uモーション』という発情発見装置で、24時間牛の行動をAIが監視してくれて、スマホに通知が来る仕組みです。あと『牛温恵』という破水や出産タイミングを知らせてくれる機械も導入しています。出産の24時間前に通知が来るので、スケジュールが組みやすくなりました。分娩室にはウェブカメラも2台設置していて、離れていても様子が確認できます。昔は父が牛舎で寝泊まりしていましたが、今はだいぶ楽になりましたね。」


記者「今後富永さんの牧場をどんな牧場にしていきたいですか?」

富永さん「うちは繁殖農家なので、出産や種付けのタイミング管理が非常に重要で、休みも取りづらい仕事です。でも、技術が進めば進むほど、もっと楽になるはずだと信じていて。最終的にはセブ島でパソコンを開いたら『発情しました』って通知が来て、人工授精用のてんとう虫型ロボットが精子を運んで受精させる、そんな未来を思い描いています。メーカーにも提案してるんですけど、まだ現実的じゃないって笑われます。でも、誰かが『それ面白いね』って開発してくれたら、必ず実現すると思うんです。そういう未来の牧場のスタイルを自分たちで切り開いていけたらと思っています。」

牛にいいもの、人にやさしいこと。

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記者「富永さんの“こだわり”についてお聞きしたいのですが、何か意識されていることはありますか?」

富永さん「やっぱり牛に“悪いもの”をなるべく与えないっていうのが一番のこだわりですね。結局、人間がその牛の肉を食べるわけで、牛にとって良くないものが入っていたら、それは人間の体にも入ってしまう。だから、できるだけ自然由来のものを使いたいと思ってます。例えば豆腐屋さんから出るおからとか、キノコの菌床など、捨てられるはずだったものを餌として活用してます。キノコ菌って腸にもいいって言われていて、牛の健康にも繋がるし、最終的には食べる人の健康にも繋がると信じてます。」


記者「今後は“食の背景”を重視する消費者も増えると言われています。そういった変化についてどう思われますか?」

富永さん「本当にその通りだと思います。これからの時代、Z世代とか、環境や健康を大事にする人たちがどんどん増えてくると思います。牛が何を食べて育ったかっていう背景も重要視される時代になりますよね。だからこそ、僕らがやってる“自然由来”の餌やりや、廃棄物の再利用といった取り組みはもっと知ってもらうべきだと思ってます。でも、良いことをしてても、発信しなければ誰にも届かないんですよね。だから、今後は“発信力”も農家にとって必要な力だと感じています。」


記者「続いてですが、牧場運営で役立っているオススメの道具や機械があれば教えてください。」

富永さん「うちで一番助かってるのは『哺乳ロボット』ですね。これは子牛に自動でミルクを与えてくれる機械なんですけど、ICタグで一頭ごとの管理ができて、この子は1日何リットル飲めるとか、何回に分けて与えるかも設定できます。昔は哺乳瓶で1頭ずつ与えてて、それだけで1〜2時間かかってました。でも今は、その時間を他の仕事や牛の観察に使える。しかもインターネットに繋がっていて、飲む量やスピードに異変があれば“警告”も出るんです。『あれ、この子今日飲んでないな』っていうのを機械が教えてくれて、病気の早期発見にも繋がってます。粉ミルクも40キロ分くらいセットできて、自動で調整してくれるし、管理画面で子牛の健康状態もわかる。手間が減ったぶん、逆に観察の質は上がってると思います。」

幸せを条件にした畜産経営

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記者「富永さんの牧場で愛用しているアソードを導入されたきっかけについて教えてください。」

富永さん「導入のきっかけは、信頼している今川先生が使っていると聞いたことでした。実際にはまだ使ったことがなかったんですが、あの先生が使ってるなら間違いないだろうと。あとは、“使ってみないと効果はわからない”というのが僕の考えなんですよね。高すぎる商品なら別ですが、アソードは1袋20㎏で8,000円ちょっとくらいで試せる価格だったので、『だったら試してみよう』という気持ちで導入しました。営業の方から話を聞くだけじゃなく、実際に使ってこそ本当の価値がわかると思ってます。」


記者「実際に使ってみて、何か変化は感じられましたか?」

富永さん「まだ使い始めたばかりですが、それでもすでに4頭の子牛が生まれました。特に増し飼いしなくても、自然に体格が良く生まれてきている感覚があります。今までは餌をガンガン増やしてやっと大きく育ってたのが、普通の量で大きく育っている印象で。これはアソードの効果かな?と思ってます。もう少し継続して使ってみたいですね。」


記者「アソードの“100%天然の素材”というのも富永さんのこだわりに合っているものですね。」

富永さん「それはすごく大きなポイントでした。僕自身、牛には“悪いものは与えたくない”という考えを持っていて、自然由来の素材である阿蘇の赤土が原料というのはすごく安心感があります。何かと何かを化学的に混ぜたものじゃなくて、元が土ですから。だからこそ、牛にも安心して与えられると思ってます。」


記者「アソードによる臭気対策についてはいかがですか?」

富永さん「匂いはうちでもすごく課題なんですよ。市内に牧場があるので、近くに倉庫や住宅が建つと、どうしても“臭い”って言われることがあって。『ドクターミスト』でアンモニアの分解をしつつ、アソードで牛の体内から臭いを抑えてくれる。硫化水素、つまり“おならの匂い”の原因になる成分を吸着して、体外に出すというものなので、体内外両方からの匂い対策になるんです。これが両輪で効けば、かなり匂い問題が改善されるんじゃないかと期待してます。」


記者「アソードを使った牛の堆肥が、牧草の収量アップにも繋がるという話もあります。」

富永さん「それ、すごく興味ある話ですね。今、牧草畑がどんどん開発で減っているので、少ない面積でたくさん育てるというのは本当に大事。アソードを摂った牛の糞が、より発酵しやすくて良質な堆肥になると聞きました。冬場でもしっかり発酵して、撒いた後の牧草の糖度や収量が上がるっていうのは、かなり魅力的。今は堆肥センターに出してる状態ですが、今後は自分の畑にも活用していけたらと思ってます。」


記者「大きな後押しになった今川先生についても教えてください。」

富永さん「今川先生は、牛の妊娠や分娩に関わるホルモン『インターフェロン・τ(タウ)』を発見した方で、牛の世界では本当に有名な研究者です。僕もその存在を知ってからずっと尊敬してます。その先生が実際にアソードを使って実験されていると知って、『間違いない』と思ったんですよ。ラジオCMとかネット記事でも名前を拝見しましたが、あれほどの方が評価しているなら、信用に値すると思いました。」


記者「最後に、富永さんの“座右の銘”を教えてください。」

富永さん「うーん…最終的にはやっぱり“牛も人も幸せ”ですね。牛がきつい状態ではだめだし、牛のために人間が犠牲になっても続かない。両方がバランスよく幸せじゃないと、この仕事は成り立たないと思うんです。僕ら家族が幸せであって、牛も健康で快適に過ごせること。これがうちの牧場の理想ですね。」
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哺乳ロボット

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哺乳ロボットは、子牛一頭ごとに最適なミルク量や回数を自動で調整・給乳してくれる先進的な機械です。ICタグによって個体管理ができ、飲む量やスピードの変化を検知して警告を出す機能も備えており、健康状態の把握や病気の早期発見にも貢献します。従来は手作業で1〜2時間かかっていた哺乳作業が自動化され、作業負担を大幅に軽減。インターネット連携により管理画面での健康チェックも可能で、効率と品質の両立が実現されています。大量の粉ミルクもセット可能で、常に新鮮な状態で給乳できる点も魅力。作業の効率化だけでなく、より丁寧な牛の観察やケアに時間を使えるようになる、現場にとって頼れるツールです。

アソード

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「アソード」は、阿蘇の赤土を原料とした100%天然由来の飼料添加物で、牛の健康管理と臭気対策を両立させる新しいアプローチとして注目されています。信頼する大学の教授が研究しているから導入したという富永さんの牧場では、使用開始後すぐに体格の良い子牛が自然に誕生し、餌の量を増やさずとも健やかに育つ効果を実感されているそうです。また、牛の体内で硫化水素などの臭気成分を吸着・排出することで、畜舎周辺の匂い問題にも貢献。さらに、アソードを摂取した牛の糞は、発酵しやすく高品質な堆肥になりやすいため、牧草の糖度や収量向上にも期待が寄せられています。自然素材へのこだわりと、牛へのやさしさを兼ね備えたアソードは、富永さんの牧場を支える心強い味方です。

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林田牧場 林田祐知の3プライド

11/11/2025

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林田牧場 林田祐知
熊本県 天草市
親牛:14頭、子牛:9頭
取材日:2025年11月11日
  • 天草の風に鍛えられた命
  • 元漁師が歩んだ20年の畜産道
  • 利益の前に、感謝を忘れない

天草の風に鍛えられた命

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記者「林田さんの牧場では、どのようなこだわりを持って牛を育てているのでしょうか?」

林田さん「うちでは、特に子牛のうちは自由に動き回らせることを大切にしています。まだ部屋に閉じ込めたりせず、4〜5ヶ月くらいまでは放して歩かせるんです。放牧地が遠いので敷地の周辺を自由にうろつかせる形ですが、これでストレスも減って、健康にもいいんですよ。牛が自分のペースで動けるようにしてやるのが一番だと考えています。」


記者「なるほど。そういったスタイルは珍しいと思うのですが、始められたきっかけは何だったのでしょうか?」

林田さん「もう10年ほど前になりますかね。当時、牛をずっと繋いで管理していたんですが、どうも太りすぎたり、健康面でもうまくいかないことがあったんです。細かいうちからしっかり動かしてやる方が、結局は体づくりにも繁殖にも良いんじゃないかと気づいて、それから放し飼いを取り入れました。運動が一番の薬ですね。」


記者「運動以外にも、健康管理で工夫されていることはありますか?」

林田さん「うちはビタミンの投与を一年中欠かさずやってます。ビタミンCや総合ビタミンなどを混ぜて、繁殖成績の向上を狙っています。特に種付けの成功率を高めるためにやっているんですが、それだけじゃなくて、子牛の風邪や肺炎も減った気がします。やっぱり栄養状態を整えておくと、牛全体が元気になりますね。」


​記者「天草という土地柄で、牛の飼育に影響している地域特性はありますか?」

林田さん「天草は寒暖差が激しい地域で、夏はすごく暑くて、冬は寒いんです。だから、牛の管理も細かく気をつける必要があります。冬場はヒーターを焚いたり、ジャケットを着せたりして風邪を引かせないようにしています。全国的にもそうかもしれませんが、天草ではその寒暖差への対応が特に重要だと感じています。」

元漁師が歩んだ20年の畜産道

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記者「林田さんが畜産を始めたきっかけについて、何かエピソードがあれば教えていただけますか?」

林田さん「もともとは親が数頭だけ牛を飼ってたんですが、高齢で続けるのが難しくなってきて。これはいかんと思って、20年ほど前に自分が本格的に継ぐことにしました。最初は20頭ほどから始めて、少しずつ規模を広げました。実はそれまでは漁師をしてたんです。養殖場で働いてて、そこから牛飼いへ転身。魚と牛では全く勝手が違って戸惑いもありましたが、命を育てるって意味では通じるものも感じています。」


記者「ゼロからのスタートだったということですが、特に大変だったことは何でしたか?」

林田さん「やっぱりお金ですね。資金繰りには本当に苦労しました。最初は借金して牛を導入したり、設備整えたり…それを返していくのがもう大変で。でも、少しでも餌代を浮かせるために、地域の人たちが草刈りで出す“かや”をもらって与えたりして工夫しました。そしたら、思いがけずその“かや”が牛に合ってたみたいで、種がつきやすくなったんですよ。苦労して工夫したことが、いい結果に繋がったのが嬉しかったですね。」


記者「それはすごいですね。今後、牧場の運営について何か展望はありますか?」

林田さん「もうずっと一人でやってきたので、今さら人を雇う気もないんです。ただ、最近では人工授精の成功率も上がって、昔に比べるとだいぶ楽になりました。アソードという飼料を使い出してから、種の付きも良くなって、牛が元気でいてくれる。やっぱり日々の積み重ねと、信頼できる道具や飼料の力も大きいですね。」


記者「林田さんが実際に使っていて“これは役立った”というアイテムがあれば教えてください。」

林田さん「『ビオスリーエース』っていう土壌環境を良くするための菌を1年中与えてるんです。これを使うようになってから、牛舎の環境が格段に良くなりました。昔は子牛がすぐ風邪ひいてたけど、ここ3年くらいは全然。健康な環境を作るって大事だなと改めて実感してます。高い薬を使う前に、まず土から変える。地味だけど、こういうことが後々効いてくるんです。」

利益の前に、感謝を忘れない

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記者「林田さんがアソードを本格的に導入されたきっかけについて教えてください。いつ頃から使い始めたんですか?」

林田さん「本格的に使い出したのは、ちょうど1〜2年前くらいですね。最初は堆肥づくりのために振っていたんですが、親牛の体調が悪くなったのがきっかけでした。産後の立ち上がりが悪かったり、腹水が溜まったりして。何か足りないと思ってアソードを牛にも食べさせてみたら、そこから症状が落ち着いてきたんですよ。偶然かもしれませんが、あれ以来大きな病気もなくなって、種付けの成績も良くなりました。」


記者「もともとは堆肥用だったということですが、堆肥に使った時の効果はいかがでしたか?」

林田さん「堆肥の発酵が良くなって、温度の上がりも早かったですね。当時はまだ牛に与える用途じゃなくて、豚向けの飼料が主流だった頃です。それでも『これ、ただの土じゃないな』って感触があって、長年忘れられなかったんですよ。YouTubeで他の農家さんが牛に与えているのを見て、『あ、これならうちも』と思って本格的に導入しました。」


記者「実際に牛に与えてみて、健康面以外に変化はありましたか?」

林田さん「体がしっかり大きくなってきましたね。飼料の吸収が良くなったのか、育ちも早い気がします。下痢が減ったのも大きな変化です。それから、堆肥の質も良くなったので、野菜農家さんに分けたら『味が良くなった』『収量が増えた』って喜ばれました。実際に、みかんやスナップエンドウに使った人からも評判がよくて、うちにも『使ってみんね』って声がかかるようになりました。最初はちょっとしたきっかけでしたけど、今では牛も元気になるし、堆肥もいい、野菜もよく育つ。まさに“生き物を支える土台”みたいな存在です。アソードみたいに自然の力で支えてくれる存在は本当にありがたいですね。」


記者「林田さんの“座右の銘”や、日々の仕事の中で大事にしている言葉はありますか?」

林田さん「やっぱり“生き物に感謝”ってのは、自然と心の中にある言葉かもしれないですね。漁師時代も今の牛飼いの仕事も、いろんな生き物を見てきて、生まれて、育って、死んでいく姿をずっと見てきたからこそ思うところがあります。自分たちはその命に生かされとるけん、やっぱり感謝の気持ちは忘れちゃいけないですね。」


記者「病気の牛や、厳しい状況もたくさん見てこられた中で、その想いはより強くなったんじゃないでしょうか。」

林田さん「そうですね。例えば、昔生まれた子牛で足の形がちょっとおかしくて、育つかどうかも分からんってのがいたんです。でも、その子がなんとか元気に育ってくれた時は、本当に“ありがとう”って気持ちでした。生き物ってのは、こっちがどれだけ手をかけて、気を配ってやれるかで大きく変わる。そういう場面を見るたびに、感謝と責任の重さを感じますね。牛はペットじゃないし、利益を出さなきゃやっていけません。だけど、儲けだけを考えたら絶対に続かないと思います。ちゃんと牛を見て、感謝の気持ちを持って、いい仕事をすれば、結果は後からついてくる。そう信じてやってます。」
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ビオスリーエース

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牛舎の環境改善に取り組む林田さんが愛用しているのが、土壌環境を整えるための菌『ビオスリーエース』。一年を通して与えることで、以前は風邪をひきやすかった子牛たちの病状の悪化が抑えられるようになったそうです。

アソード

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堆肥づくりから牛の健康管理、さらに野菜の品質向上まで、多方面で効果を発揮しているのが『アソード』です。林田さんが本格的に使い始めたのは1〜2年前。もともとは堆肥の発酵促進を目的に使っていたものの、親牛の産後の不調をきっかけに飼料としても取り入れたところ、体調が安定し、種付けの成績も向上。「偶然かもしれないけど、あれから大きな病気もなくなった」と話します。また、発酵の進んだ堆肥は野菜農家にも好評で、味や収量の向上に貢献。「牛も野菜も元気になる、“生き物を支える土台”のような存在」と語る林田さんにとって、アソードは今や欠かせないパートナーです。

Writer_T.Shimomuro
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壱心farm 基山美奈子の3プライド

8/21/2025

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壱心farm 基山美奈子
鹿児島県 大島郡(伊仙町)
母牛:60頭、子牛:45頭、闘牛:3頭
取材日:2025年8月21日
  • 血を選び、代を重ねて、形にする
  • “一勝”の先にある、“壱心”の物語。
  • “できるか”より、“やるか”

血を選び、代を重ねて、形にする

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記者「基山さんの牧場での“こだわり”について教えてください。」

基山さん「うちは繁殖農家として、母体作りに一番力を入れています。種付けして、良い子牛を生ませるのが仕事の要。だからこそ、基礎となる母牛の血統や体調管理には特に気を使っています。自分が肉牛を始めた当初から血統重視でやっていて、その血を受け継ぐメス牛を残して代を重ねていく。今の牧場は、そうやって作り上げてきた形なんです。」

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記者「特にどの血統を使っているんですか?」

基山さん「一番の柱は“安福久”の血を引いた母体ですね。この牛の力は群を抜いていると思っていて、たまたま人気が出る直前に、うちでメスが立て続けに生まれたんです。その子たちを全部残して増やしていった結果、A5の12番の評価をもらう子牛がどんどん出るようになりました。購買者さんからも“メスが生まれたら必ず保留して”と言われるくらいで、今じゃ繁殖牛の8〜9割が自家産の牛です。」


記者「繁殖成績もすごく良さそうですね。」

基山さん「おかげさまで、2023年は分娩間隔が365日できていて、翌年は372日と安定した成績を出せています。出産後すぐには無理をさせず、発情2回目、だいたい30〜40日目あたりで子宮の回復を見て種付けします。一年一産はもちろん、より早いペースでまわせるようになってきているので経営的にも助かっています。ここは本当に慎重に、でも着実にやっている部分です。」


記者「種の付きやすさについてはいかがでしょうか?」

基山さん「だいたいの牛は1回、長くても2回でついてくれます。もちろん例外はあって、4〜5回かかる子もいますが、全体としては優秀だと思いますね。これは母体の質と、受精師さんの腕の両方に助けられている部分だと思います。あとは栄養管理も大事で、うちでは青草よりもロールサイレージが多い分、ビタミンが不足しがちになるので“ビタラップ”というサプリを産後2週間に1回は欠かさず与えています。」


記者「闘牛についても飼育されていると聞きました。こだわりはありますか?」

基山さん「闘牛は義父の代から続けているんですが、うちのこだわりは“自家産”であること。他の牧場から牛を買ってくることなく、自分たちの牧場で生まれたオスをそのまま闘牛として育てていくスタイルです。闘牛の血を引く無登録メス(血統登録のないメス)に種をつけて、そこから生まれたオスを選抜して投入しています。特に、かつて『第2勝王号』という登録牛を闘牛の母体に掛け合わせて生まれた牛が、全島一になるほどの活躍をしてくれたことは、うちの誇りですね。」

“一勝”の先にある、“壱心”の物語。

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記者「壱心ファームさんの牧場について教えてください。牧場を立ち上げられたのはどなたですか?」

基山さん「私が初代になります。特に大きな牛舎というわけではありませんが、自分の手の届く範囲で、しっかり牛を見ながらやっていける規模を大事にしています。畜産を始めたきっかけは、もともと家が闘牛一家で、毎日草を刈るなら、その草も無駄にせず、登録牛を飼って少しでも収入につなげたいと思ったからなんです。趣味の延長のようなスタートですが、今では大切な仕事になっています。」


記者「闘牛は昔からやられていたんですね?」

基山さん「そうですね、嫁ぎ先が、闘牛一家だったので、自然と牛も家族の一員のような存在になってましたね。家族全員で牛に愛情を注いで育ててきました。時には、自分たちの子供よりも牛を大切にしている…というと語弊がありますけど、それくらい牛に情熱を注いできたんです。勝てる牛を育てる、その夢があるからやめられないんですよ。」


記者「壱心ファームという名前にも意味があるんですよね?」

基山さん「はい、実は孫の名前から一文字ずつ取ってつけました。孫の“壱大”ともう一人のお姉ちゃんが“心彩”という名前でして、その"壱"と“心”を合わせて“壱心”です。家族の思いが詰まった名前なんです。」


記者「息子さんも一緒に牧場をやられていると聞きました。」

基山さん「そうなんです。ちょうど2年前の9月に長男が夫婦で帰ってきてくれて、一緒に牧場をやってます。まだ子供はいませんが、いずれ次の代に繋がってくれればという思いもあります。ただ、私たちの役目は息子にしっかりバトンを渡すこと。あとは息子たちが先のことを考えてくれればいいかなと思ってます。」


記者「闘牛の今後の目標などがあれば教えてください。」

基山さん「今、闘牛が3頭いますが、まずは“1勝”が目標ですね。自信のある牛がいて、1勝1敗の成績なんですけど、稽古中に角を折ってしまって…3分の2くらい失いました。でも、やる気はあるので、治ったら復活させたいです。もう一頭はデビューが早すぎたのか、喧嘩をしなかった子で、相手の不戦勝になってしまいましたが、今一番期待している牛です。体重は900kgくらい、中量級でチャンピオンを狙える器だと思ってます。」

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記者「牧場で使っているおすすめの道具やアイテムがあれば教えてください。」

基山さん「“アベイラ4”という添加剤ですね。ジンプロという会社の製品で、これを使い始めてから繁殖成績がグッと上がりました。価格は30kgで36,000円ほどと高めですが、与える量は1日10〜30g程度なので、意外と長持ちします。発情がわかりづらかった牛が明らかに変わって、今ではほとんどの牛が1〜2回で種が付きます。導入前は3〜4回が当たり前だったんですけどね。今ではピンポイントで体調に不安のある牛に使うようにしていて、結果にも満足しています。」

“できるか”より、“やるか”

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記者「壱心ファームさんでは、アソードという飼料をかなり前から使っていただいていると聞きました。導入のきっかけは何だったんでしょうか?」

基山さん「きっかけは、慢性的な下痢が止まらない子牛がいたことです。何をやっても食欲がなく、特に濃厚飼料を食べてくれなくて、身もつかない状態でした。そんな時に知人から『これ、いいよ』と紹介されたのがアソードでした。試しに飼槽にポンと置いてみたら、下痢の子が舐めてくれて、それをきっかけに濃厚飼料も食べるようになったんです。その子は痩せてましたが、なんとかセリに出せて、これには本当に助けられました。」


記者「その子はその後、どうなったんですか?」

基山さん「その子はセリではそんなに高値はつきませんでしたが、出荷された先でグングン伸びて、最終的には体重800kg超え、枝肉で500kg以上になったと聞いています。本当に奇跡のような成長でした。腸内環境が整ったおかげで、後の伸びに繋がったんだと思います。」


記者「それはすごいですね。熊本でも『アソードをあげた牛は伸びる』って話をよく聞きますけど、壱心farmさんもまさにそれですね。他にも印象に残っているエピソードはありますか?」

基山さん「同じように慢性下痢のメスがいて、売っても値段がつかないだろうから保留したんです。アソードをあげ続けていたら、みるみるうちに体調が改善して、登録時には立派な体型に成長してくれて。1回で種もついて、今ではうちの優秀な母牛のひとつになってます。その子の子牛も残すほど良い血統に育って、今じゃ“ばあちゃん牛”として活躍してくれています。」


記者「長く使われてきた中で、使っている時と使っていない時での違いを感じたことはありますか?」

基山さん「実は導入の牛で下痢がひどくなった子がいたんです。今も体つきがガリガリで…。その時アソードが切れていたんですよね。『あの時にあげていたら…』って今でも思います。やっぱり腹づくりや体調管理には大きく関わってくると実感してます。」


記者「最後になりますが、基山さんの“座右の銘”を教えてください。」

基山さん「『為せば成る』ですね。元々、夫が郵便局員で、私は一人で牛飼いをしていました。女だからできないって言われるのが本当に嫌で、自分で牛舎の屋根を建てたり、トラクターの免許も40歳過ぎてから取りに行ったりしました。お産も、最初は獣医さん頼りでしたが、今では異常じゃない限り、自分で全部やります。子牛を死なせた経験があるからこそ、何としてでも守りたいという思いが強くて…。努力すれば、結果はちゃんとついてくるんです。だから、若い人たちにも『まずはやってみて』と伝えたいですね。」
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アベイラ4

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ジンプロ社のミネラル添加剤「アベイラ4」は、繁殖成績の向上に効果を発揮するアイテムです。1日10〜30gの少量投与で、発情が分かりにくかった牛にも明らかな変化が見られ、種付けの成功率が向上。以前は3〜4回必要だった種付けが、今では1〜2回で済むようになったと基山さんも実感。高価ながらもコストパフォーマンスに優れ、体調管理にも役立つ心強い飼養サポート製品です。

アソード

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子牛の腸内環境を整える栄養補助資材「アソード」は、下痢や食欲不振の改善に効果が期待できるアイテムです。実際に慢性的な下痢で濃厚飼料を食べなかった子牛が、アソードを舐めたのをきっかけに回復し、最終的には800kg超の体重にまで成長した事例もあります。他にも、体調を崩して売れなかったメス牛が母牛として活躍するまでに成長したケースも。継続使用により、腹づくりや食い込みの改善が見られ、牧場全体の成績向上にも貢献。基山さんは繁殖牛への活用も視野に入れており、母体の回復促進や後産停滞予防への効果にも注目しています。


Writer_T.Shimomuro
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徳田牧場 徳田俊一の3プライド

1/24/2024

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徳田牧場 徳田俊一
佐賀県 唐津市
親牛:43頭 子牛:36頭
取材日:2024年1月24日
  • 愛情の追加哺乳
  • ブラシ一つから始まる物語
  • 愛情と謙虚さの育て方:徳田牧場の哲学

愛情の追加哺乳

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記者「徳田さんの牧場では、追加哺乳というユニークな方法を採用しているそうですが、その詳細について教えていただけますか?」

徳田さん「私が追加哺乳を始めて約3年になります。これは、母親からの哺乳だけでは十分でないと判断した場合に行います。生後1週間から10日頃から始め、子牛の成長や母牛の状態に合わせて調整します。特に、母牛が痩せ気味で子牛が栄養不足に見える場合は、1日2回、4~5リットルのミルクを追加で与えています。この方法は、子牛の健全な成長を促し、将来的には健康な牛に育てるための重要なステップなのです。」


記者「追加哺乳を行うことで得られるメリットについて教えてください。」

徳田さん「追加哺乳の最大のメリットは、母親から十分に栄養を得られない子牛に必要な栄養を供給できることです。これにより、子牛の成長に必要な栄養のばらつきを補い、予防的に健康を維持します。もちろん、これは私たちの試行錯誤の結果であり、常に最適な量を模索しています。この方法は、子牛の発育だけでなく、将来の健康な骨格形成にも寄与していると考えています。」


記者「追加哺乳によるデメリットはありますか?」

徳田さん「確かに、追加哺乳には経済的なコストや時間の投資が必要です。毎日の追加哺乳は妻と私の仕事量を増やし、牧場全体の手間も増加します。しかし、この手間は必要不可欠な時間の投資だと思っていて、子牛が離乳後に見せる成長の速度や、骨格のしっかりした健康な牛に成長していることがこの手法の価値を証明しています。」

Reporter: "I heard that Tokuda-san's farm uses a unique method called additional feeding. Can you tell me more about it?"

Tokuda: "I've been additional feeding for about three years now. This is done when it is determined that the milk from the mother alone is not enough. It starts around one week to ten days after birth, and is adjusted according to the growth of the calf and the condition of the mother. In particular, if the mother cow is thin and the calf seems undernourished, I give an additional 4 to 5 liters of milk twice a day. This method promotes healthy growth of the calf and is an important step in raising it to be a healthy cow in the future."

Reporter: "Please tell us about the benefits of additional feeding."

Tokuda: "The biggest benefit of additional feeding is that it provides the necessary nutrients to calves that are not getting enough nutrition from their mothers. This compensates for the nutritional variations necessary for the calf's growth and prevents the calf from losing its health. Of course, this is the result of trial and error, and we are always looking for the optimal amount. We believe that this method contributes not only to the calf's development, but also to the future formation of a healthy skeleton."

Reporter: "Are there any disadvantages to additional feeding?"

Tokuda: "Indeed, additional feeding does have economic costs and It requires a time investment. Daily supplementary feeding increases the workload for my wife and me, and the overall workload on the farm. However, I believe this is a necessary investment of time, and the rate at which the calves grow after weaning and develop into healthy cows with strong bones prove the value of this method. ”

ブラシ一つから始まる物語

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記者「ご自身の牛の育て方に点数をつけるなら、何点ですか?」

徳田さん「私たちの育て方は80点ぐらいかなと思います。牛たちの健康管理には自信があります。ですが、環境面ではまだ改善の余地があり、50点程度です。特に、牛たちがストレスなく過ごせる環境作りには、もっと力を入れていきたいと考えています。理想は、2〜3ヶ月は親子1頭ずつスペースを分けて飼ってあげるような環境がベストです。ですが、スペースの制限があるため、現実は1ヶ月経つと親も子も一緒に群れで飼っています。」


記者「種付けの成功率はどうですか?また、その改善にはどのような取り組みをされていますか?」

徳田さん「分娩間隔は初年度に比べて大幅に改善しています。主に餌の量、濃厚飼料の配合、餌のやり方などを見直しました。私の受精技術も向上し、牛たちのストレスを減らすことができたのではないかと思います。」


記者「牧場の運営において、今後の展望を教えてください。」

徳田さん「今後は牛舎のスペースと環境の改善に注力していきたいと考えています。現在の牛舎はおじさんが手作りしたもので、最大50頭までの規模で運営を考えています。新しい牛舎を建てるには大きな費用がかかりますが、安定した経営と最適な投資で、より良い環境を作り上げたいと思います。」


記者「おすすめのアイテムや道具は何かありますか?」

徳田さん「私の一番のおすすめはこのブラシですね。空いた時間には常に子牛をブラッシングしています。これはただのお手入れ以上の意味があって、牛が人に慣れる大切な方法です。この触れ合いによって、牛たちはストレスを感じにくくなり、健やかに成長します。特に子牛が生まれてから6か月間は、私たちが常にそばで世話をすることで、牛たちの心理的な安定に大きく寄与しています。また、最近はアソードという阿蘇の赤土を試しています。まだ使用して2、3日目ですが、これからの効果が楽しみです。特に子牛の下痢や毛ヅヤの改善が見られると嬉しいですね。他にも飼料の選択にも気を使っています。私たちの場合、wcsをメインで使用していますが、牛たちの体型や体調を見ながら、もう少しボリュームを加えたり、消化吸収を良くするための工夫をしています。全体的に、牛たちが健康に育つように、日々のケアには細心の注意を払っています。」

Reporter: “If you had to rate your cow-raising method, how many points would you give it?”

Tokuda: “I’d give our method about 80 points. We’re confident in our cow health management. However, there is still room for improvement in terms of the environment, so I’d give it about 50 points. In particular, I want to create an environment where the cows can live without stress. I would like to put more effort into creating a good environment. Ideally, the mother and herd would be kept in separate spaces for 2-3 months. However, due to space restrictions, in reality, after a month, the mother and herd are kept together in a group.

Reporter: "What is the success rate of insemination? Also, what efforts are you making to improve it?"

Tokuda: "The calving intervals have improved significantly compared to the first year. We have mainly reviewed the amount of feed, the mix of concentrated feed, and the feeding method. My insemination technique has also improved, and I think we have been able to reduce the stress of the cows. "

Reporter: "What are your future plans for the farm?"

Tokuda: "I would like to focus on improving the space and environment of the cowshed. The current cowshed was hand-built by my uncle, and I am thinking of operating it with a maximum of 50 cows. It will cost a lot of money to build a new cowshed, but I would like to create a better environment with stable management and optimal investment."

Reporter: "Are there any items or tools that you would recommend?"

Tokuda: "My number one recommendation is this brush. I always brush the calves in my free time. It's just It is more than just grooming; it is an important way for the cows to get used to people. This contact makes the cows less stressed and helps them grow healthier. In particular, for the first six months after the birth of the calves, our constant presence in caring for them contributes greatly to the mental stability of the cows. Recently, we have also been trying out Asodo, a red soil from Aso. It has only been two or three days since we started using it, but we are looking forward to seeing the effects it will have. We would be particularly happy if we could see an improvement in the calves' diarrhea and the shine of their coat. We also pay careful attention to the choice of feed. In our case, we mainly use WCS, but we also use it to find ways to improve the cows' body shape and Depending on their physical condition, we add more volume and make efforts to improve digestion and absorption. Overall, we pay close attention to the daily care of the cows so that they grow healthy. ”

愛情と謙虚さの育て方:徳田牧場の哲学

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記者「尊敬する人や師匠についてお聞かせください。」

徳田さん「親戚のおじさんが私の師匠ですね。名前は控えさせていただきますが、彼はこの牧場を現在の規模まで成長させた人物です。特に彼の牛への接し方、愛情を持って世話をする姿勢は、私にとって大きな影響を与えました。」


記者「おじさんの考え方を取り入れた具体的な方法はありますか?」

徳田さん「はい、例えば名前を呼びながら撫でるという接し方です。この方法は人間に対する牛のストレスを減らすのに非常に効果的です。私もこの方法を取り入れて、牛たちと深い信頼関係を築いています。」


記者「今後の目標について教えてください。」

徳田さん「具体的な目標というよりは、規模拡大よりも質の高い牧場経営を目指しています。息子が帰ってきたときに、この牧場を引き継げるような環境を作りたいと考えています。そのためにも、人との関係を大切にし、受けた恩は忘れずに、腰を低く持ち続けることが大事だと思っています。」

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記者「座右の銘はありますか?」

徳田さん「"受けた恩は石に刻め、施した恩は水に流せ"、ですね。牧場を始めた当初、多くの方々からの支援を受けました。その恩は忘れず、常に感謝の気持ちを持ち続け、謙虚な姿勢で仕事に取り組んでいます。畜産業を続けていく上で、人との関わりが最も重要だと、日々感じています。」

Reporter: “Please tell us about a person you respect or a mentor.”

Tokuda: “My uncle is my mentor. I won’t mention his name, but he is the person who grew this ranch to its current size. In particular, the way he treats the cows and his attitude of caring for them with love had a big influence on me.”

Reporter: “Are there any specific ways in which you have incorporated your uncle’s ideas?”

Tokuda: "Yes, for example, I stroke them while calling their names. This method is very effective in reducing stress on cows towards humans. I also use this method and have built a deep relationship of trust with my cows."

Reporter: "What are your future goals?"

Tokuda: "Rather than a specific goal, I aim to run a high-quality farm rather than expanding the scale. I want to create an environment where my son can take over this farm when he returns. To that end, I think it's important to value relationships with people, not forget the kindness that has been shown to me, and keep a humble attitude."

Reporter: "Do you have a motto?"

Tokuda: "'Carve the kindness you have received into stone, and let the kindness you have shown flow away." When I first started the farm, I received support from many people. I never forget those kindnesses, always keep a sense of gratitude, and work with a humble attitude. I feel every day that the most important thing in continuing the livestock industry is relationships with people."
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ブラシ

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牛のブラッシングはただのお手入れだけではなく、牛が人に慣れるための大切なふれあいなのだそうです。
特に子牛は最初の育て方がとても大切で心理的に安心させストレスを和らげてあげる効果があるのだそうです。

Brushing cows is not just a form of care, but an important interaction that helps cows get used to people.In particular, the initial care of calves is very important, as it is effective in reassuring them psychologically and relieving stress

アソード

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WCSをしっかり食べてもなかなか体が大きくならないことで悩んでいた時にアソードと出会いました。
鉄分をしっかり採ることで増体に繋がったり下痢の締まりや受胎率の改善など様々な面で喜んでいる農家がいることをと聞き興味を持ったそうです。金額もお手頃だったため導入のハードルが低かったと話していました。

He discovered Asode when he was worried that his calves were not growing much even though they were eating a lot of WCS.He became interested after hearing that there were farmers who were happy with the many benefits of getting enough iron, such as increased weight gain, less diarrhea, and improved conception rates. He said that the price was also reasonable, so the hurdle to introducing it was low.
Writer_T.Shimomuro
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美間坂牧場 美間坂利明の3プライド

7/25/2023

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美間坂牧場
佐賀県唐津市
和牛:65頭
取材日:2023年6月14日
  • ICT化で変わる牧場の日常
  • 最優秀賞への道:ゲノム活用
  • 牧草品質が牛育成に与える影響

はじめに

美間坂牧場では、ICT(※1)導入による効率化とゲノム(※2)活用による品質向上に取り組まれています。また、自家牧草の栽培にも工夫を凝らしており、牛の健康と成長に寄与しています。本記事では、肉牛枝肉共励会で2年連続最優秀賞を受賞した美間坂さんの取り組みについて詳しくご紹介します。

(※1)情報処理および通信技術の総称を指す用語のこと
(※2)遺伝子と染色体から合成された言葉で、DNAのすべての遺伝情報のこと

ICT化で変わる牧場の日常

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ー美間坂さんの牧場でのICT導入について具体的な変化など教えていただけますか?

ICTの活用は私たちの業務を大きく変えました。一つは、牛の分娩に関してです。以前は分娩が近づくと、夜通しで見守る必要がありました。しかし、今ではICTの力を借りて、分娩の兆候が現れたときにメールで通知を受け取ることができます。これにより立ち会う頻度が減り、必要以上の労力を割かずにすむようになりました。私自身、この時間を活用して趣味のゴルフを楽しむ時間が増えたほどです。また、このシステムで体調の微妙な変化もすぐに察知でき、必要なケアを適切なタイミングでできるので、牛たちにも優しい道具だと思っています。

最優秀賞への道:ゲノム活用

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ー美間坂さんの牧場でのゲノム検査についてお伺いできますか?

私たちの牧場では、ゲノム検査を行って牛一頭一頭のケアに活かしています。具体的には、BMSという遺伝子検査を導入し、その結果を基にエサの調整や、優れた遺伝的特性を持つ子牛の選び出しています。この方法により、私たちは牛の遺伝的な可能性を最大限に活用することができます。


ーゲノム検査のおかげで「見た目」だけではわからない子牛たち1頭1頭の特性を知ることができるのですね。

そうですね。これらの遺伝情報を通じて、病気への耐性や生産性の向上も図ることができます。実際に、当牧場の牛は2年連続で肉牛枝肉共励会の最優秀賞を受賞しました。これも、ゲノム解析を通じて適切な育成を行えた結果と考えています。

牧草品質が牛育成に与える影響

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ー美間坂牧場で自家製の牧草を利用していると聞きましたが、その詳細を教えていただけますか?

自家牧草は私の一つのこだわりでもあります。私たちの牧場では、A飼料の「アソード」を食べた牛の堆肥を活用して、土壌を肥沃に保ち、そこで自家製の牧草を栽培しています。この牧草は栄養バランスが理想的で、牛たちの健康維持と成長にすごく役立っています。高品質な牧草を与えることで、種付けの成功率が上がっている気がします。また、自家製の牧草を使用することで、飼料価格の高騰への対策にもなっています。そういった点も含めて、牛たちの品質向上に貢献しています。


ー牧草作りは季節や天候などの影響をうけるのでとても労力がかかるそうですが、美間坂さんお一人でされているのですか?

そうですね。基本的には私一人ですべて行っています。一人で牛の世話と牧草の栽培を手掛けるのは確かに大変な作業です。「牛への愛情」があるからこそ、この仕事が続けられるのでしょうね。


ーありがとうございました。
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編集後記

今回、美間坂さんの牧場を訪問し、ICT技術の導入やゲノム検査、自家牧草栽培など、革新的な方法で畜産業に取り組む姿を間近で見ることができました。畜産業と聞くと伝統的なイメージが強いかもしれませんが、美間坂さんの牧場のように、最新の技術を活用しながら経営する姿は、まさに新時代の畜産業の姿だと感じました。畜産業とは「牛への愛情」と語る美間坂さんの笑顔には、深い愛情と喜びが溢れていました。

こだわりのアイテム

自家牧草

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美間坂さんの育てる牧草はアソードを取り入れた牛の堆肥から作られます。
牧草の質次第で種付けの良さが変わってくるため牧草づくりには特に強いこだわりをもって取り組んでいます。
Writer_T.Shimomuro
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古河畜産 古河寛明の3プライド

7/20/2023

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古河畜産
佐賀県唐津市
和牛:母牛70頭、F130頭、仔牛70頭
取材日:2023年6月14日
  • 愛情溢れる牛の育成法
  • 愛情と礼儀を大切にしたコミュニケーション
  • 変動要因に立ち向かう

はじめに

牛たちが安心して生活し、その健康と発育を最大限に引き出すためには何が必要でしょうか。その答えは、単なる物理的な環境や飼料だけではありません。古河畜産の古河さんが提唱するところでは、それは「愛情」と「配慮」、「清潔な環境」と「効果的な飼料」それらを総合的に組み合わせたものです。これらの要素が牛たちの健康、そして結果的には畜産経営の成功につながると、古河さんは強く信じています。この記事では、古河さんが行っている愛情溢れる牛の育成法と、変動する環境要因に立ち向かう持続的な経営方法について紹介していきます。

愛情溢れる牛の育成法

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ー牛を育てる上で古河さんが特にこだわっていることを教えていただけますか?
​

私たちの畜舎では、愛情と配慮が何よりも重要だと考えています。まず最初に考えるべきは、牛たちが過ごす場所、つまり畜舎の清潔さです。人間が心地よく寝れるほど清潔な環境を保つことを心がけています。それにより、牛たちはストレスフリーな状態で過ごすことができるのです。
また、食事に対しても配慮は欠かせません。私たちは「アソード」というA飼料を使用し、健康維持や成長促進に繋げています。アソードを使い始めてから、牛たちの毛並みのツヤが出始め、風邪や病気に対する抵抗力も上がりましたね。

愛情と礼儀を大切にしたコミュニケーション

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ー古河畜産の運営において大切にしている考え方を教えていただけますか?

私たちの畜舎では挨拶や礼儀を非常に大切にしています。コミュニケーションは社員やアルバイトスタッフとの関係性に大きな役割を果たします。私たちは全員が大切なチームの一員だと考えていますし、それぞれに愛情を持って接しています。日々の業務においても、丁寧な指導や声かけを行い、全員が働きやすい環境を整えるように努めています。
​
​また、掃除についても同様です。打ち合わせなどで来客があった際に応接室が汚いと心象が悪いじゃないですか?また来たいと思ってもらうことはお互いにとってメリットがあると思うので掃除についてもくどいように言っています。
こうした日々の取り組みが人とのコミュニケーションを円滑にし、全体の雰囲気をよくすると信じています。そして意図的に経営や時間、人にも「ゆとり」を生み出しています。そのゆとりは牛たちにも伝わると思うんです。

変動要因に立ち向かう

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ー持続的な経営をするためにどのような戦略を立てていますか?

まず、経営計画を立てることがとても重要です。しかし、現実は常に変動要因に満ちていますね。
それが気温だったり、牛の健康状態だったり、社会情勢だったり。それらに対応するために、経営計画は柔軟に変更していかなければならないと考えています。
就農したばかりの時期の話ですが、経営を安定させるために外部採卵事業を立ち上げました。さらに、ICT(※1)機器を使って牛の状態管理を行い、仔牛の体調変化の見逃し問題を解決してきました。


ー常に変化する問題に立ち向かい続けることは相当な情熱がないとできないことだと思いますが、古河さんにとって畜産業とはなんですか?

食事も掃除もコミュニケーションもそこから生まれる「ゆとり」も。何事も牛を中心に考えたものです。畜産業は「牛を子どものように育てる」気持ちがあるからこそできる仕事だなと思います。

​
ーありがとうございました。
(※1)情報処理および通信技術の総称を指す用語のこと
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編集後記

古河さんの取り組みを見ていると、その一貫性と情熱を深く感じられました。「牛を子どものように育てる」この言葉は古河さんの経営哲学の核心であり、牛たちへの愛情を表現したものです。畜舎の清潔さ、高品質な飼料の使用、そして社員やアルバイトスタッフとのコミュニケーション。それぞれが深い愛情を示しています。逆境にも屈せず情熱を持って取り組む古河さんの姿勢は、私たちにとっても大きな学びを与えてくれます。愛情と尊重をもとにした古河さんの経営哲学は、畜産業を営む方々に響く大切なメッセージだと思いました。

こだわりのアイテム

JAY・LORミキサー

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JAY・LORミキサーを使うことで調理から給餌までにかかる時間が短縮できるのだそうです。牛が食べやすい大きさで均一に飼料をカットできるところがこだわりです。
Writer_T.Shimomuro
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    概要

    和牛農家に3プライドを取材しました。

    ■取材日時■

    8月 2026
    7月 2026
    1月 2026
    12月 2025
    11月 2025
    8月 2025
    7月 2025
    6月 2025
    5月 2025
    4月 2025
    2月 2025
    1月 2025
    12月 2024
    11月 2024
    10月 2024
    9月 2024
    8月 2024
    7月 2024
    6月 2024
    5月 2024
    4月 2024
    3月 2024
    2月 2024
    1月 2024
    12月 2023
    11月 2023
    10月 2023
    9月 2023
    8月 2023
    7月 2023
    7月 2021

    ■アソード効果一覧■

    すべて
    100%天然素材
    ガス溜まり対策
    ミネラルの補給
    栄養吸収・飼料効率
    肝機能サポート
    採卵成績
    産後の立上り
    子牛の体格・発育
    子牛の毛並み
    臭気対策
    初乳の質
    食い込み
    堆肥の変化
    代謝・活力
    腸内環境
    土壌・作物への効果
    投薬量の削減
    軟便・下痢
    発情・受胎・繁殖成績
    貧血対策
    立ち上がり
    嗜好性・食いつき

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【協力】株式会社日本リモナイト
本社:熊本県阿蘇市狩尾289番地
熊本営業所:熊本市北区龍田3丁目32−18

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