|
高本ファーム 高本茜
熊本県 合志市 子牛:10頭、育成牛:6頭、母牛:16頭 取材日:2026年7月1日
受け継ぐ牧場、繋ぐ未来
記者「高本さんが牧場を継ごうと決めたきっかけや、牧場運営を始めることになったエピソードを教えてください。」
高本さん「実は高校を卒業する前から、いつかは家の牧場を継ごうという気持ちは持っていました。当時は外で仕事をしながら家業を手伝う形も考えていたんですが、父が体調を崩し始めたことが大きな転機になりました。父は大腿骨を骨折するなど、少しずつ体に不調が出ていて、『このままでは自分が継がなければ牧場を守れない』という思いが強くなったんです。そこで覚悟を決めて、牧場一本でやっていこうと決意しました。祖父の代から続く牧場なので、その歴史を絶やしたくないという気持ちもありましたし、小さい頃から当たり前のように牛と一緒に育ってきたので、自分にとっては自然な選択でもありました。」 記者「牧場を運営する中で、特に苦労したことや印象に残っている出来事はありますか。」 高本さん「意外に思われるかもしれませんが、一番大変だったのは車の免許を取ることでした。自動車学校までは順調だったんですが、本免許を取得するために免許センターへ行って試験を受けるのが本当に苦労しました。それ以外にも、牛を扱う仕事ではケガをすることもありますし、毎日が勉強ですね。また、令和5年度には品評会へ牛を2頭出品し、そのうち1頭が2席という結果をいただきました。ただ、品評会では牛をきちんと立たせたり落ち着かせたりする技術も必要で、その準備や練習はとても大変でした。良い結果はうれしかったですが、その裏にはたくさんの苦労がありました。」 記者「高本さんにとって、牛を育てる仕事の魅力や楽しさはどんなところにありますか。」 高本さん「私は物心ついた頃から牛がいる環境で育ちました。記憶にあるのは3歳くらいからですが、それ以前から牧場には牛がいて、牛と一緒に成長してきたような感覚があります。祖父の代から続く牧場なので、牛のいる生活は私にとって当たり前の日常でした。小学校の頃には『将来は牧場を継ぐ』と自然に思っていましたし、その気持ちは今でも変わっていません。牛を育てること自体が好きですし、一頭一頭の成長を近くで見守れることに大きなやりがいを感じています。毎日世話をするからこそ、牛が元気に育ってくれる姿を見る瞬間が何よりうれしいですね。」 記者「これからの高本牧場について、近い目標や将来の夢を教えてください。」 高本さん「まずは牛舎の環境をさらに良くしたいと考えています。以前は2つの牛舎があり、スペースが狭くて堆肥の管理もしづらい部分がありました。だからこそ、今後は飼育スペースをもっと使いやすい形に整備して、牛にとっても人にとっても管理しやすい牧場を目指したいですね。そして直近の目標は飼養頭数を30頭まで増やすことです。現在は子牛も合わせて19頭いるので、あと11頭増やせば目標に届きます。一気に100頭規模を目指すというより、自分たちらしく丁寧に牛を育てながら、少しずつ規模を広げていくことが今の目標です。」 牛との向き合い方が信頼を作る
記者「高本さんが牛を育てる上で、一番大切にしているこだわりを教えてください。」
高本さん「正直に言うと、最初は『これが自分のこだわりです』と意識したことはあまりなかったんですが、今一番大切にしているのは、人によく慣れた牛を育てることです。うちの牛は比較的フレンドリーな子が多く、誰でも触れられるくらい人懐っこい性格なんですが、もっと落ち着いて人と接する牛に育てたいと思っています。競り場では慣れていない牛ほど落ち着きを失ってしまうこともあるので、普段から人との信頼関係を築いておくことが、牛にとっても人にとっても大切だと考えています。」 記者「人に慣れた牛を育てるために、普段どのようなことを意識していますか。また、メリットや難しさも教えてください。」 高本さん「特別なことではありませんが、とにかく毎日牛と接することを心掛けています。近くで声を掛けたり、優しく触ってあげたりして、人を怖がらないように育てています。ただ、小さい頃に無理をさせると逆に人を怖がるようになることもあるので、その子の性格を見ながら距離感を大事にしています。人に慣れることで管理もしやすくなりますが、慣れすぎると牛との距離感が分からなくなり、人に乗ってきたりすることもあります。だからこそ、信頼関係を築きながらも適度な距離を保つことが大切だと感じています。」 記者「飼育方法や血統について、高本さんが特に意識していることはありますか。」 高本さん「最近は組合のトウモロコシを与えるようになり、以前よりも胴がしっかり伸びた体つきの良い牛が育つようになったと感じています。もちろん餌だけではなく、与え方や管理方法も影響すると思います。また、獣医さんや種付けでお世話になっている授精師さんからは、血統ごとの特徴を教えていただきながら勉強しています。例えば『諒太郎』という血統は風邪をひきやすい傾向があるため、体調の変化を特に注意して見ています。良い特徴だけを見るのではなく、それぞれの血統の弱い部分も理解しながら、一頭一頭に合った管理をすることを心掛けています。」 記者「牧場で長年愛用している、おすすめの道具やアイテムがあれば教えてください。」 高本さん「子牛は小さい頃に下痢をしやすいことがあるので、『ミヤリサン』は牧場に欠かせないアイテムです。少しお腹の調子が悪そうだと感じた時に餌へ混ぜて使っていて、本当に何度も助けられてきました。父の代から20年近く使い続けているくらい信頼している製品です。青とオレンジの2種類を常備していて、溶けやすさなどに違いはありますが、どちらも状況に応じて使い分けています。毎日の管理は小さな積み重ねですが、こうした道具に支えられながら牛の健康を守っています。」 未来へ残したい牛を育てる。
記者「アソードを導入したきっかけと、実際に感じた効果について教えてください。」
高本さん「導入する前は、思うように受胎しないことが多くて、『どうしたら受胎率を上げられるだろう』と悩んでいました。そんな時に吉岡さんからアソードを紹介していただいたのがきっかけです。使い始めてからは、それまで3頭中何頭つくかなという状態だったのが、3頭すべて受胎することも増え、繁殖成績が安定してきました。それだけでなく、生まれてくる子牛の毛並みや気質も以前より良くなったように感じています。以前は個体差が大きかったのですが、全体的に質が揃い、牛の状態が安定してきたことで『導入して良かった』と実感しています。家族も見た目の変化を感じるほどだったので、今では欠かせない存在になっています。」 記者「アソードを使う中で、新たな目標や理想の牛づくりは見えてきましたか。」 高本さん「受胎率や子牛の質が安定してきたことで、次はもっと体格の良い牛を育てたいという目標ができました。私が目標にしている先輩農家さんは、生まれた時から大きく立派な子牛を育てられていて、自分もそこに少しでも近づきたいと思っています。実際に今年3月に生まれた『諒太郎』の血統の子牛は、生まれた時から50キロ近くあり、4か月経った今でも同じ月齢の牛を追い越すほど大きく育っています。この牛は販売せず繁殖牛として残す予定です。自分の牧場で育てた優秀な牛を次の世代へつなぎ、少しずつ牧場全体のレベルを上げていきたいと考えています。」 記者「登録検査で高得点を獲得されたそうですが、その時のお話を聞かせてください。」 高本さん「繁殖牛として登録するための検査で、17か月齢という比較的若い時期に83.2点という評価をいただくことができました。うちの牧場ではこれまで80点台前半が最高だったので、自分たちにとっては本当にうれしい結果でした。この牛は、種付けでお世話になっている授精師さんから『この牛を残した方がいい』と勧めてもらって選んだ牛なんです。長年の経験を持つ先輩の目利きを信じた結果が、この点数につながったと思っています。私たちは良い牛を買い集めるより、自分たちで育てた牛で高い評価をいただける牧場を目指しているので、大きな自信になりました。」 記者「健康面では、アソードを使い始めてどのような変化がありましたか。」 高本さん「以前はガス溜まりになる牛が毎年何頭かいて、薬を飲ませても再発することがありました。しかし、アソードを使い始めてからは、その症状がほとんど見られなくなりました。牛自身が自然にガスを出せるようになり、薬に頼ることもほぼなくなっています。また、食いつきも非常に良くなり、中にはアソードを入れないと餌を食べないくらい気に入っている牛もいます。さらに栄養の吸収効率が上がったことで堆肥の量が少なくなったことや、牛の代謝が良くなり、赤牛では汗をかくほど活発になった様子も見られます。毎日牛を見ているからこそ分かる変化が積み重なり、その効果を実感しています。」 記者「アソードを使い続ける中で、牛だけではなく牧草や土づくりにも変化は感じていますか。」 高本さん「実際に堆肥を畑へ使うようになってから、土の状態が以前とは変わってきたと感じています。以前は土が固く、水分が多いとぬかるんで作業しにくいこともあったんですが、最近は土が柔らかくなり、耕した時の感触も良くなりました。植え付け作業もしやすくなり、土を触るだけでも『状態が良くなってきたな』と実感しています。牧草についても、葉がしっかりしてきた印象がありますし、これから収量がどれくらい変わってくるのか楽しみにしています。牛だけではなく、堆肥を通して土づくりにも良い影響が出ているのではないかと期待しています。」 記者「畑や家庭菜園でも変化はありましたか。」 高本さん「牧草だけでなく、自宅で育てている野菜でも変化を感じています。今年は男爵とつきあかりという2種類のジャガイモを植えたんですが、昨年より収穫量が増えました。もちろん種イモの量や管理方法など、いろいろな要因があると思いますが、堆肥の状態が良くなったことも影響しているのではないかと感じています。今後は牧草の収量や品質もしっかり見ながら、牛だけでなく畑全体にも良い循環をつくっていきたいですね。」 記者「最後に、高本さんの座右の銘を教えてください。」 高本さん「いくつか思い浮かびますが、一つ選ぶとしたら『牛に優しく』ですね。以前は人に慣れていない牛もいて、接し方が十分ではなかったと感じることもありました。だからこそ今は、一頭一頭に丁寧に向き合い、どの牛にも優しく接することを一番大切にしています。牛に優しく接すれば、人を信頼してくれる牛に育ちますし、毎日の管理もしやすくなります。牛にとっても、人にとっても安心できる環境をつくることが、自分の牧場づくりの基本だと思っています。」 ミヤリサン
「ミヤリサン」は、子牛のお腹の健康管理を支える牧場の定番アイテムです。お腹の調子が気になる際に餌へ混ぜて使用でき、日々の健康維持をサポートします。長年にわたり愛用されている実績があり、現場で培われた信頼のもと、毎日の飼養管理を支える心強い製品として親しまれています。
アソード
「アソード」は、繁殖成績の向上から牛の健康管理、さらには土づくりまで、牧場経営を幅広くサポートする添加剤として注目されています。受胎率の安定や子牛の質の向上、食いつきの改善など、日々の飼養管理における変化が期待されるほか、牛のコンディション維持にも役立つ製品として継続的に活用されています。また、堆肥の状態が良くなることで土壌環境の改善にもつながる可能性があり、牧草や家庭菜園などの作物づくりにも好影響が期待されています。牛の健康を支えるだけでなく、堆肥を通じて土づくりや作物栽培へと良い循環を生み出し、牧場全体の生産性向上を目指す取り組みを支える点も大きな特長です。毎日の飼養管理の積み重ねを支え、牛づくりと環境づくりの両面から牧場経営を後押しする添加剤として、多くの現場で期待を集めています。
Writer_T.Shimomuro
0 コメント
吉岡牧場 吉岡滋
熊本県 合志市 母牛:120頭、子牛:50頭 取材日:2025年11月12日
倒れて見えた、新しい道
記者「吉岡さんが畜産の道に進まれたきっかけについてお伺いしたいんですが、最初は何をされていたんですか?」
吉岡さん「もともとは建設業に携わってたんですけど、仕事中に事故に遭ってしまって…。そのときに“もう現場には戻れないかな”と思って。それで、実家が牛を飼っていたこともあり、“じゃあ自分も牛飼ってみようか”と決意しました。少しは“いつかはやるんじゃないか”という気持ちはあったんですが、その事故が本格的に畜産へ舵を切る転機になりましたね。」 記者「それは大きな転機だったんですね。始めた当初は何頭ぐらいの牛からスタートされたんですか?」 吉岡さん「最初は8頭ほどでした。当時23歳くらいで、今から12〜13年前の話になります。右も左もわからず、まさに手探り状態。でも機械の扱いは建設の現場で慣れていたので、そこはちょっと強みでした。少しずつ覚えながら、牛たちと一緒に成長してきた感じですね。」 記者「それから牧場もどんどん大きくされて、今ではかなりの頭数を飼われていると聞きましたが、一番大変だったことは何ですか?」 吉岡さん「やっぱり資金繰りですね。牛舎を新しく構えたときも、以前の牧場主から受け継いだ土地を、自分たちで一から整備しました。この場所も、もとは草だらけで人の手が入ってない状態でした。それを一から整備して、牛を迎え入れられるようにしたんです。牛を増やすには牛舎も広げないといけない。理想と現実の間で、常にバランスを取りながらやってきました。」 記者「なるほど。牧場の牛舎について、何か特にこだわっているポイントはありますか?」 吉岡さん「運動場の広さですね。うちは牛がよく歩けるように広く確保していて、放牧しなくても運動になるくらいのスペースがあります。もともと草が生い茂ってて向こうが見えないくらいの土地でしたが、そこを借りて、自分たちで手を入れて牛が快適に過ごせる環境にしました。運動場が広いと牛の健康状態もいいし、分娩も自然に任せられることが多くて助かってます。」 記者「お話を聞いていると、着実に一歩ずつ積み上げてこられたんだなと感じます。今後、牧場をどうしていきたいという思いはありますか?」 吉岡さん「これ以上大きくするつもりはあまりないですね。今は自分一人でやってる部分が多いですし、無理に規模を広げても管理が難しくなるだけかなと。もし息子が継ぐって言ってくれたら、その時はまた違った形になるかもしれませんが、今は今のペースでやっていくつもりです。家族の手を借りながら、自分たちらしい牧場経営を続けていきたいですね。」 現場の声が一番の教科書
記者「吉岡さんの牛の育て方について、特に日々気をつけていることやこだわりがあれば教えてください。」
吉岡さん「一番大事にしとるのは“毎日の観察”です。餌をやる時に、1頭でも様子がおかしい牛がおればすぐに気づけるようにしとります。特に、餌を食べに来ない牛は要注意ですね。熱を測ったり、必要があれば別の部屋に移すようにして対応します。毎日見とると、ちょっとした変化にもすぐ気付けるようになるんですよ。」 記者「牛舎の設計や環境面でもいろいろと工夫されているようですね。どんなところに配慮されているんですか?」 吉岡さん「本当は朝日が当たって、西日が当たらんような牛舎が理想なんですけどね。うちは前の牧場主さんから買い取った牛舎なんで、それが難しくて。西日が当たる部分にはギア(よしず)をつけたり、雨の日はカーテンで雨が入らんようにしたりして工夫してます。特に子牛には朝日を当てたいっていう考えがあるけん、将来的には別に牛舎を建てて、子牛専用にしようかと考えとります。」 記者「音楽を流して牛たちをリラックスさせる工夫もされているとお聞きしました。」 吉岡さん「はい、ずっとラジオを流してます。牛が急に音に驚いたりせんようにっていうのもあるし、酪農でも“音楽聴かせると牛乳がよく出る”って話を聞いたことがあって、和牛でも効果あるかもしれんと思ってやり始めました。今ではすっかり習慣ですね。静かすぎると逆に落ち着かん時もありますしね。」 記者「餌についても工夫されていると伺いました。特に“ぐんぐんエース”や“FMB”という名前が出てきましたが、詳しく教えていただけますか?」 吉岡さん「“ぐんぐんエース”は3~5ヶ月の子牛に食べさせとります。これにはモネンシンが入ってて、体が大きくなりやすく、体重もスッと乗ります。ただ、それを9ヶ月10ヶ月までずっと与えると“モネンシンショック”が出る恐れがあるので、うちは5ヶ月で徐々に切り替えます。いきなりやめると下痢したりするので、パラパラと減らしていくんです。FMBはバガスや麦、とうもろこしが入った飼料で、消化が良くて胃袋の“センマイ”もよく育つ。オスにはがっつり食べさせますが、メスには太りすぎないように加減してます。」 記者「吉岡さんの畜産技術は、ご両親から教わったものなんでしょうか?」 吉岡さん「いや、親からはほとんど教わっとらんです。全部ほぼ独学ですね。あと、大きかったのは“飲み会”での学びです(笑)。繁殖農家さんや肥育農家さんたちと酒飲みながら、どんな牛がいいとか、今どんな交配が人気あるとか、リアルな情報を聞くんですよ。現場の声ってやっぱり本で読むよりずっと勉強になるけん、今でも続けてます。」 一歩踏み出せば道はできる
記者「吉岡さんがアソードを導入されたきっかけは何だったんですか?」
吉岡さん「最初は営業の方が持ってきてくれて、“一回試してみてください”って言われたのがきっかけです。ちょうどその時、子牛が下痢してて、試しにアソードを使ってみたら、フンが黒くなって調子が良くなったんです。そこから“これはいいかも”って思い始めて。最初はミルクに混ぜたりもしましたけど、今は夕方だけ食べさせて、それで下痢も治まったので、アソードに切り替える決断をしました。」 記者「なるほど。導入してすぐに効果を感じられたんですね。食べさせ始めの頃に“なかなか食べてくれなかった”というお話もありましたが、どうやって食べさせるようにしたんですか?」 吉岡さん「最初はなかなか食べない子もいました。でも、うちでは“はぐくみ”っていう粉の餌の上にアソードをちょっとずつ混ぜて、“隠すように”してやったんです。最初は手で混ぜて、その上から少しずつ振りかけるようにして。そうするとだんだん慣れてきて、ある日突然ガッツリ食べるようになりました。あとは、1頭だけじゃなくて、数頭一緒に飼ってると競争意識が働いて自然と食べるようになるんですよ。」 記者「実際にアソードを使ってから、どんな変化を一番感じていますか?」 吉岡さん「やっぱり一番は“下痢が少なくなった”ことですね。フンも黒くて健康的やし、匂いも全然違う。前は牛舎に入った瞬間、ツンとする匂いがあったけど、今はそれがほとんどしません。見学に来た人にも“匂いがしませんね”ってよく言われます。やっぱり腸の調子が整っとる証拠なんじゃないかなと思ってます。また、先日アソードを食べさせていた母牛から採卵したのですが、Aランクの卵が28本も取れました。今までの過去最高は24本だったため、最高記録を更新することできました。後で聞くとアソードを使っている牛から採卵すると卵の状態が良くなっている事例が報告されていると聞き、やっぱり間違いないなと実感しました。」 記者「最後に、吉岡さんの座右の銘を教えてください。」 吉岡さん「“やればできる”ですね。昔から親父にも“せんことには何も進まん”って言われとって、実際に牛舎を買う時も“まずやってみるしかない”って気持ちで決断しました。投資も大きかったけど、やるって決めたらどうにかなるもんです。やっぱり、行動せんと何も変わらんですけん。」 FMB
『FMB』はバガス、麦、とうもろこしなどをバランスよく配合した高消化性の飼料で、特に牛の第四胃“センマイ”の発達を促す効果があります。吉岡さんはこの飼料をオス牛にはしっかり食べさせ、筋肉質で大きく育てる一方で、メス牛には太りすぎないよう量を調整して与えているとのこと。胃の健康と消化力の向上を重視する飼養管理の一環として、FMBは重要な役割を果たしています。
ぐんぐんエース
生後3〜5ヶ月の子牛の健やかな成長を支える『ぐんぐんエース』は、体の成長を促す“モネンシン”を配合した飼料です。吉岡さんの牧場では、子牛の体重がスムーズに増え、骨格のしっかりした育成につながっていると実感されています。ただし、長期間与え続けると“モネンシンショック”と呼ばれる影響が出る可能性があるため、5ヶ月を過ぎた頃から徐々に減らしていくのがポイント。急にやめると下痢を起こすこともあるため、慎重に切り替える工夫が大切だといいます。
アソード
営業担当者の紹介で試験的に導入された『アソード』は、子牛の下痢対策として始まりました。吉岡さんは「最初に与えた時、フンが黒くなって調子が良くなった」と効果を実感し、夕方の給餌に取り入れるように。現在では下痢の発生も抑えられ、安定した育成ができているそうです。導入初期は食いつきが悪い子牛もいたものの、粉飼料「はぐくみ」に混ぜて少しずつ慣らす工夫を重ね、複数頭で飼うことで自然と食欲を引き出すことに成功。今では牛舎の匂いも軽減され、「見学者に“匂いがしないですね”と言われるほど」と話す吉岡さん。腸内環境の改善が牛全体の健康に直結していることを実感されています。
Writer_T.Shimomuro
壱心farm 基山美奈子
鹿児島県 大島郡(伊仙町) 母牛:60頭、子牛:45頭、闘牛:3頭 取材日:2025年8月21日
血を選び、代を重ねて、形にする
記者「基山さんの牧場での“こだわり”について教えてください。」
基山さん「うちは繁殖農家として、母体作りに一番力を入れています。種付けして、良い子牛を生ませるのが仕事の要。だからこそ、基礎となる母牛の血統や体調管理には特に気を使っています。自分が肉牛を始めた当初から血統重視でやっていて、その血を受け継ぐメス牛を残して代を重ねていく。今の牧場は、そうやって作り上げてきた形なんです。」 記者「特にどの血統を使っているんですか?」 基山さん「一番の柱は“安福久”の血を引いた母体ですね。この牛の力は群を抜いていると思っていて、たまたま人気が出る直前に、うちでメスが立て続けに生まれたんです。その子たちを全部残して増やしていった結果、A5の12番の評価をもらう子牛がどんどん出るようになりました。購買者さんからも“メスが生まれたら必ず保留して”と言われるくらいで、今じゃ繁殖牛の8〜9割が自家産の牛です。」 記者「繁殖成績もすごく良さそうですね。」 基山さん「おかげさまで、2023年は分娩間隔が365日できていて、翌年は372日と安定した成績を出せています。出産後すぐには無理をさせず、発情2回目、だいたい30〜40日目あたりで子宮の回復を見て種付けします。一年一産はもちろん、より早いペースでまわせるようになってきているので経営的にも助かっています。ここは本当に慎重に、でも着実にやっている部分です。」 記者「種の付きやすさについてはいかがでしょうか?」 基山さん「だいたいの牛は1回、長くても2回でついてくれます。もちろん例外はあって、4〜5回かかる子もいますが、全体としては優秀だと思いますね。これは母体の質と、受精師さんの腕の両方に助けられている部分だと思います。あとは栄養管理も大事で、うちでは青草よりもロールサイレージが多い分、ビタミンが不足しがちになるので“ビタラップ”というサプリを産後2週間に1回は欠かさず与えています。」 記者「闘牛についても飼育されていると聞きました。こだわりはありますか?」 基山さん「闘牛は義父の代から続けているんですが、うちのこだわりは“自家産”であること。他の牧場から牛を買ってくることなく、自分たちの牧場で生まれたオスをそのまま闘牛として育てていくスタイルです。闘牛の血を引く無登録メス(血統登録のないメス)に種をつけて、そこから生まれたオスを選抜して投入しています。特に、かつて『第2勝王号』という登録牛を闘牛の母体に掛け合わせて生まれた牛が、全島一になるほどの活躍をしてくれたことは、うちの誇りですね。」 “一勝”の先にある、“壱心”の物語。
記者「壱心ファームさんの牧場について教えてください。牧場を立ち上げられたのはどなたですか?」
基山さん「私が初代になります。特に大きな牛舎というわけではありませんが、自分の手の届く範囲で、しっかり牛を見ながらやっていける規模を大事にしています。畜産を始めたきっかけは、もともと家が闘牛一家で、毎日草を刈るなら、その草も無駄にせず、登録牛を飼って少しでも収入につなげたいと思ったからなんです。趣味の延長のようなスタートですが、今では大切な仕事になっています。」 記者「闘牛は昔からやられていたんですね?」 基山さん「そうですね、嫁ぎ先が、闘牛一家だったので、自然と牛も家族の一員のような存在になってましたね。家族全員で牛に愛情を注いで育ててきました。時には、自分たちの子供よりも牛を大切にしている…というと語弊がありますけど、それくらい牛に情熱を注いできたんです。勝てる牛を育てる、その夢があるからやめられないんですよ。」 記者「壱心ファームという名前にも意味があるんですよね?」 基山さん「はい、実は孫の名前から一文字ずつ取ってつけました。孫の“壱大”ともう一人のお姉ちゃんが“心彩”という名前でして、その"壱"と“心”を合わせて“壱心”です。家族の思いが詰まった名前なんです。」 記者「息子さんも一緒に牧場をやられていると聞きました。」 基山さん「そうなんです。ちょうど2年前の9月に長男が夫婦で帰ってきてくれて、一緒に牧場をやってます。まだ子供はいませんが、いずれ次の代に繋がってくれればという思いもあります。ただ、私たちの役目は息子にしっかりバトンを渡すこと。あとは息子たちが先のことを考えてくれればいいかなと思ってます。」 記者「闘牛の今後の目標などがあれば教えてください。」 基山さん「今、闘牛が3頭いますが、まずは“1勝”が目標ですね。自信のある牛がいて、1勝1敗の成績なんですけど、稽古中に角を折ってしまって…3分の2くらい失いました。でも、やる気はあるので、治ったら復活させたいです。もう一頭はデビューが早すぎたのか、喧嘩をしなかった子で、相手の不戦勝になってしまいましたが、今一番期待している牛です。体重は900kgくらい、中量級でチャンピオンを狙える器だと思ってます。」 記者「牧場で使っているおすすめの道具やアイテムがあれば教えてください。」 基山さん「“アベイラ4”という添加剤ですね。ジンプロという会社の製品で、これを使い始めてから繁殖成績がグッと上がりました。価格は30kgで36,000円ほどと高めですが、与える量は1日10〜30g程度なので、意外と長持ちします。発情がわかりづらかった牛が明らかに変わって、今ではほとんどの牛が1〜2回で種が付きます。導入前は3〜4回が当たり前だったんですけどね。今ではピンポイントで体調に不安のある牛に使うようにしていて、結果にも満足しています。」 “できるか”より、“やるか”
記者「壱心ファームさんでは、アソードという飼料をかなり前から使っていただいていると聞きました。導入のきっかけは何だったんでしょうか?」
基山さん「きっかけは、慢性的な下痢が止まらない子牛がいたことです。何をやっても食欲がなく、特に濃厚飼料を食べてくれなくて、身もつかない状態でした。そんな時に知人から『これ、いいよ』と紹介されたのがアソードでした。試しに飼槽にポンと置いてみたら、下痢の子が舐めてくれて、それをきっかけに濃厚飼料も食べるようになったんです。その子は痩せてましたが、なんとかセリに出せて、これには本当に助けられました。」 記者「その子はその後、どうなったんですか?」 基山さん「その子はセリではそんなに高値はつきませんでしたが、出荷された先でグングン伸びて、最終的には体重800kg超え、枝肉で500kg以上になったと聞いています。本当に奇跡のような成長でした。腸内環境が整ったおかげで、後の伸びに繋がったんだと思います。」 記者「それはすごいですね。熊本でも『アソードをあげた牛は伸びる』って話をよく聞きますけど、壱心farmさんもまさにそれですね。他にも印象に残っているエピソードはありますか?」 基山さん「同じように慢性下痢のメスがいて、売っても値段がつかないだろうから保留したんです。アソードをあげ続けていたら、みるみるうちに体調が改善して、登録時には立派な体型に成長してくれて。1回で種もついて、今ではうちの優秀な母牛のひとつになってます。その子の子牛も残すほど良い血統に育って、今じゃ“ばあちゃん牛”として活躍してくれています。」 記者「長く使われてきた中で、使っている時と使っていない時での違いを感じたことはありますか?」 基山さん「実は導入の牛で下痢がひどくなった子がいたんです。今も体つきがガリガリで…。その時アソードが切れていたんですよね。『あの時にあげていたら…』って今でも思います。やっぱり腹づくりや体調管理には大きく関わってくると実感してます。」 記者「最後になりますが、基山さんの“座右の銘”を教えてください。」 基山さん「『為せば成る』ですね。元々、夫が郵便局員で、私は一人で牛飼いをしていました。女だからできないって言われるのが本当に嫌で、自分で牛舎の屋根を建てたり、トラクターの免許も40歳過ぎてから取りに行ったりしました。お産も、最初は獣医さん頼りでしたが、今では異常じゃない限り、自分で全部やります。子牛を死なせた経験があるからこそ、何としてでも守りたいという思いが強くて…。努力すれば、結果はちゃんとついてくるんです。だから、若い人たちにも『まずはやってみて』と伝えたいですね。」 アベイラ4
ジンプロ社のミネラル添加剤「アベイラ4」は、繁殖成績の向上に効果を発揮するアイテムです。1日10〜30gの少量投与で、発情が分かりにくかった牛にも明らかな変化が見られ、種付けの成功率が向上。以前は3〜4回必要だった種付けが、今では1〜2回で済むようになったと基山さんも実感。高価ながらもコストパフォーマンスに優れ、体調管理にも役立つ心強い飼養サポート製品です。
アソード
子牛の腸内環境を整える栄養補助資材「アソード」は、下痢や食欲不振の改善に効果が期待できるアイテムです。実際に慢性的な下痢で濃厚飼料を食べなかった子牛が、アソードを舐めたのをきっかけに回復し、最終的には800kg超の体重にまで成長した事例もあります。他にも、体調を崩して売れなかったメス牛が母牛として活躍するまでに成長したケースも。継続使用により、腹づくりや食い込みの改善が見られ、牧場全体の成績向上にも貢献。基山さんは繁殖牛への活用も視野に入れており、母体の回復促進や後産停滞予防への効果にも注目しています。
Writer_T.Shimomuro
東牧場
熊本県 阿蘇郡 親牛:42頭、子牛:20頭、肥育牛:15頭 取材日:2023年9月14日
はじめに
農家の努力と情熱、それが高品質な牛肉の源です。何がその背後にあるのか、どのような工夫と知識、そして心構えが求められるのか。そうした疑問に答えるために、東牧場の東さんにお話を伺いました。この記事では、牛の健康を維持するための特別な注意点、地域との情報交流、そして畜産業界の現状と今後についての見解など、多角的に牛肉生産のリアルを深掘りしていきます。
日々の献身: 牛の健康を育む農家の知恵
ーー子牛の健康を考える際に特に気をつけることは何ですか?
畜産において観察力は非常に重要だと思っています。健康状態を確認するためには、毎日牛を観察する必要があります。私の場合は下痢、痩せ具合の日々の変化については重視していますね。ほかに重視しているとしたら、敷料の状態も重要な要素です。牛舎内の床には鋸屑などの敷料を敷いていますが、頻繁に清掃や交換を行うことが必要です。特に冬場はお腹が冷えるため、牛の下痢が増え、敷料は汚れやすくなります。うちの牛舎では通常、冬場は2週間に1回程度、夏場は1か月に1回程度の頻度で床の清掃や交換を行っています。敷料が汚れたままにしてしまうと、雑菌やウイルスの繁殖が進み病気や肺炎、さまざまな問題やストレスを引き起こす可能性があります。牛は快適な環境を求める生き物であり、床の清潔さは牛の生活や健康に直接的な影響を与えます。清潔で快適な環境は、牛のストレスを軽減し、より健康的な成長を促す重要な要素です。牛舎の管理者や飼育者は、観察力を養いながら、牛の健康状態や環境に十分な注意を払うことが重要ですね。 教えと学びの連鎖: 地域共同で築く持続可能な畜産
ーー周囲の農家さんとの情報交換などは定期的に行っていますか?
畜産は一人ではできないこともたくさんあるので、わからないことがあったらすぐに他の農家さんたちに相談するようにはしていますね。逆に相談されたら教えるようにして双方で情報共有するようにしています。過去には、サシが入らなくて困っていた時に、タンパク質の補給について教えてもらったり、この成分が足りないなどアドバイスをたくさんいただきましたね。ですが他の人が成功している方法をそのまま真似るだけでは上手くいかない場合もありますので、それぞれのポイントを参考に試行錯誤することはとても大事だと思っています。あとは血統についてですかね。あの方はどんな母体に何の種をつけたか?それでサシにどんな影響があったのかと事細かに聞いています。また、この病気になった時にどんな薬が効いたのか、どんな餌をやっているのか、など気になったらすぐに人に聞くようにし、そこで集まった情報から自分で噛み砕くようにしています。 ーー血統についてのお話が出ましたが東さんが考える赤牛のおすすめの血統を伺ってもいいですか? 大体は光晴重ですね。光晴重はサシの入りもよく、枝肉重量も大きいです。ただ、光晴重はもういないので、後継の第二光晴を私としては推しています。あと、重波泉も最近のメインになっていますね。この3つが今畜産界では多いのではないのでしょうか?どれもサシの入りもよく体も大きいので選ばれているのだと思います。 ーー血統の良い牛を育てても環境が良くないと十分に育ってくれないとよく聞きますが牛舎環境に配慮したこだわりなどはありますか? 夏はハエが増える時期ですので消毒を定期的に行っています。風通しなどにも配慮しています。逆に冬場は牛舎を閉め切っていますね。寒さ対策としてベストを牛に着せてあげたりインバーターの暖房を上から照らしてあげたりします。私の考えですが最近は品種改良なども進んで牛が弱くなっているように感じます。昔からされている畜産家の方々もみんな「昔の牛は強かった」と口をそろえて言われていますからね。昔に比べてより一層牛への配慮の質が求められていると思います。 荒波を乗り越えて: 畜産業の厳しさとその先にある喜び
ーー現在畜産業界は飼料高騰や市場価格の低下など様々な面で苦しんでいると言われますが、東さんのご意見を伺ってもよろしいでしょうか?
畜産業は今とても厳しいです。特に牛の飼料の値上がりなどですね。しかし、これは一般の人や普通の会社にも同様であり、もう仕方ないことなのかなと思っています。畜産家の立場では、肉が高い方が良いと思っていますが、一般消費者の立場では、高額な肉は安くあってほしいと思われますので、その需要と供給のバランスをしっかりと定めていくことが重要だと私は思っています。 ーー最後に新しく畜産業に参入する方々に向けたアドバイスなどあれば教えてください。 やはりたくさんの人の意見を聞くことや積極的に質問することが一番良い方法だと思います。経験に基づいてアドバイスしていただける人が身近にいることはとても心強いです。また畜産業は辛いこともあるかもしれませんが、それ以上に喜びも感じる瞬間もたくさんあります。例えば、私の場合、最初に育てた牛が元気に赤ちゃんを産み、お母さんも元気でいるという状況になった時です。そして、その子たちを10ヶ月ほど育ててから市場に出荷するのですが、それが大きなサイズであると、高価で買い取ってもらえます。そのような経験をするとやる気が湧いてくると思います。 編集後記
東さんのお話を通じて、牛一頭一頭に手間暇かける農家の方々の献身的な努力がいかに大切であるかを再認識することができました。「牛に感謝」という言葉は、単なる感嘆ではなく、その生命を尊重し、そのおかげで成り立っている産業への感謝の象徴です。東さんは、「畜産業は辛いことも多いですが、その先には大きな喜びが待っている」と言います。新規就農される方々や就農して間もない方々にそのやりがいが広く、深く伝わることを願っています。
アソード
サンプルを使ってみて牛たちの嗜好性に驚きました。知人の農家も愛用しているとのことで今後の牛たちの健康状態改善に期待しています。
Writer_Y.Eguchi
.
渡邊牧場
熊本県 阿蘇市 和牛:30頭、仔牛12頭 取材日:2023年7月31日
はじめに
畜産農家・渡邊さんのお話からは、家族と育む牛たちへの愛情、畜産農家の誇りと責任が伺えます。命を繋ぐ大切な仕事に懸ける渡邊さんの姿勢にはこれから畜産を営まれる方へのエールのようなものを感じます。この記事では畜産農家の魅力に触れ、渡邊さんのこだわりについて紹介していきます。
家族と一緒に育む牛の愛
ーー渡邊さんの畜産農家としてのこだわりについて教えてください。特に、家族と一緒に牛を育てることについて、どのような達成感を感じているのでしょうか?
家族と一緒に汗をかいて牛を育てる達成感は、言葉にできないほどの喜びを感じます。牛たちが成長し、元気に健康に育っていく様子を見ると、家族と共に築いてきた愛情の深さを感じるんですね。畜産農家として、牛たちの成長に携わることで家族の絆も深まり、「これこそが家族経営の良さだ」と実感します。 畜産農家として命を繋ぐ
ーー家族との絆を感じ、共に汗を流し牛を育てていくことがかけがえのない喜びなのですね。他にも畜産農家としてのこだわりはありますか?
「繋ぐ」という意識を常に心がけています。畜産農家とは繋ぐ仕事なんですよ。親から子へと、代々受け継がれる大切な使命を担っています。牛においても同様です。子牛を育てて送り出すまでの間に数々の問題が起きます。それを乗り越えて行く時にいつも「この子を送り出すまでの1日1日を繋ぐのが自分の責任」という気持ちで取り組んでいます。私たち畜産農家は、世代と命を繋ぐ役割を果たすんです。 ーー命を繋ぐというのは、具体的にどのようなことをしているのでしょうか? 牛たちの健康管理や品質の安全性を確保することで、命を繋ぐんです。いいエサを与えれば健康に育つわけではなく、そこに牛たちへの愛情があってこそ初めて牛たちの成長につながります。畜産は単に商品を生産するだけではなく、命をつなぐ責任ある仕事なんですよ。 未来の畜産家へのメッセージ
ーー最後にこれから就農する方々に対して伝えたいメッセージを教えてください。
これから就農する人には、まずは技術を磨いてほしいです。畜産はいい商品を作れなければ出荷できません。とても責任が伴う仕事です。ですが、汗を流し頑張り、目標を達成できたときに言葉にできないような達成感が味わえます。 編集後記
「小さな命を大地に繋ぐ」この言葉は渡邊さんの畜産に対するメインテーマです。家族と汗をかいて育てる愛情と畜産農家としての責任感を同時に感じさせるものでした。牛たちの「命を繋ぎ」、家族間の「絆も繋ぐ」。今まさに求められる継承の心を体現しているのが渡邊さんであると思います。渡邊さんのような次世代を思いやる心が広がり、畜産業界がより魅力的な環境になることを私たちも願っております。
こだわりのアイテム
アソード
サンプルをいただいて試しに子牛に使ってみたところ嗜好性が高くペロペロ舐めてくれたそうです。子牛が必要な成分を自ら摂っているように感じ今後の効果に期待しているそうです。
Writer_T.Shimomuro
|
概要和牛農家に3プライドを取材しました。 ■取材日時■
10月 2026
■アソード効果一覧■
すべて
|




















































RSSフィード