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鎌田農場 鎌田智博
熊本県 菊池郡 子牛:25頭、育成牛:6頭、母牛:50頭 取材日:2026年8月19日
50頭を「50頭」で見ない牛飼い。
記者「まず、鎌田さんが今のような牛飼いを始めるまでの経緯を教えてください。もともとは、どのような農業をされていたのでしょうか?」
鎌田さん「もともとうちは、お茶を主体にした農業経営をしていました。牛は祖父の代から飼っていて、父も続けてきたんですが、私が本格的に取り組み始めた3年ほど前は10頭くらいしかいなかったんです。私自身は菊池農業高校を卒業して農業の道に入り、家族と一緒にお茶と牛の仕事をしてきました。ただ、だんだんお茶の価格が下がってきて、お茶だけでは先々の経営が厳しくなるという思いがありました。それなら、昔から家で続けてきた牛を増やして、経営の柱にしていこうと考えたんです。そこから少しずつ規模を広げて、今では50頭近くまで増えてきました。」 記者「10頭ほどだった牛を50頭近くまで増やす中で、一番苦労したことは何でしたか?」 鎌田さん「最初の頃に一番苦労したのは、やっぱり牛の餌作りですね。機械を導入したばかりで扱いにも慣れていませんでしたし、サイレージや牧草のロールを上手に作るのが難しかったです。特に天気には悩まされました。草が雨に濡れてしまうとカビが発生したり、ロールがうまく発酵しなかったりするんです。そういう餌を牛が食べると、体調を崩して病気になりやすくなることもありました。牛を増やせばいいというだけじゃなくて、その頭数を健康に育てるための餌をきちんと作らないといけない。最初の頃は失敗もしながら、一つひとつ覚えていきましたね。」 記者「そこから餌作りを改善していったそうですが、うまく作れるようになったポイントはどこにあったのでしょうか?」 鎌田さん「毎年やっていく中で経験を積んだことも大きいですが、機械をそろえて作業の能率を上げたこともかなり大きかったですね。トラクターを買って、そこに作業に合ったいろいろな機械を取り付けて、できるだけスムーズに収穫できるようにしていきました。餌作りは天候との勝負なので、晴れているタイミングを逃さず、短い時間で一気に作業を進めることが大事なんです。機械を入れて効率を上げたことで、天候による失敗も少しずつ減ってきました。牛の体調は毎日の餌に左右されますから、いい餌を安定して作ることは、牛飼いの基本だと思っています。」 記者「現在は50頭近くまで増えていますが、これから牧場をどのようにしていきたいと考えていますか?」 鎌田さん「これからは60頭、70頭くらいまでは増やしていけたらと思っています。ただ、頭数を増やすことだけが目標ではありません。自分たちが一頭一頭の体調をちゃんと見られる範囲でやっていきたいですね。今は父と母、弟、私の家族4人で作業をしていて、私は牛の体調管理や日々の管理作業を中心に、お茶の仕事もしています。できるうちは家族で力を合わせてやっていきたいです。ただ、両親もこれから年齢を重ねて、今まで通り動くのが難しくなる時が来ると思います。その時には従業員を雇うことも考えながら、無理なく牛を守っていける牧場にしていきたいですね。」 ブラシで心をほぐし、餌で腹をつくる。
記者「鎌田さんが牛を飼ううえで、特に大切にしていることや、日々の管理でのこだわりを教えてください。」
鎌田さん「うちで大切にしているのは、牛との触れ合いですね。定期的にしっかりブラッシングをして、人に慣れさせるように心がけています。普段から触っていると牛がおとなしくなって、人が近づいても自由に過ごしているというか、変に緊張しなくなるんです。つないだ時にも暴れにくいですし、移動させる時もすんなり動いてくれます。競りに出す時や日々の管理もしやすくなりますね。それに、人が来ること自体が牛のストレスになりにくい。牛を大きく健康に育てるためにも、できるだけストレスをかけず、人を怖がらない牛に育てることを大事にしています。」 記者「牛を健康に育てるためには餌も重要だと思います。餌の設計では、どのような工夫をされているのでしょうか?」 鎌田さん「餌は牛の成長段階を見ながら変えています。特に子牛の最初の時期は、まだルーメンが十分に発達していないので、まずは『パクパクモーレット』を使って、しっかり食い込ませることを意識しています。そこから牛が大きくなってきたら『ぐんぐんエース』などに切り替えていきます。固形物を食べ始めたばかりの子牛は、どうしても食べ方や体調が安定しません。だから、いきなり一つの餌に決めるのではなく、トウモロコシなども組み合わせながら、その牛の成長に合った餌を考えています。まず食べてもらい、腹をしっかり作る。それが後の成長につながると思っています。」 記者「暑さ対策など、牛舎の環境づくりについても何かこだわっていることはありますか?」 鎌田さん「暑い時期の対策では、『霧のいけうち』の細かいノズルを使っています。普通に水をまくのではなく、本当に細かい霧を出せるので、牛舎や牛をびちゃびちゃにしにくいのがいいところですね。それでも牛舎の中はしっかり冷えて、牛が過ごしやすい環境をつくれます。暑さは牛にとって大きなストレスになりますし、水で濡れすぎると衛生面も気になります。その点、細かな霧なら濡らしすぎずに暑さを和らげられる。繁殖成績の向上にもつながるという実証結果があるそうなので、牛の快適さと健康を守るためにも役立っていると感じています。」 記者「鎌田さんが実際に使ってみて、ほかの牛飼いの方にもおすすめしたい餌やアイテムはありますか?」 鎌田さん「おすすめは農協の『圧ぺんトウモロコシ』ですね。うちでは牛の成長を見ながら使っています。成長する時期はしっかり栄養を取らせたいですし、親牛も子牛に母乳を与えている時期は栄養をかなり使います。ただ、牛によっては太りすぎることもあるので、そこは見た目や状態を見ながら調整します。太り気味ならトウモロコシを減らして、大豆フレークなどに替えることもあります。餌はたくさん与えればいいわけではなく、その牛に合わせることが大事です。圧ぺんトウモロコシは価格も比較的抑えやすいので、成長とコストの両方を考えながら使えるのが魅力ですね。」 足したのは鉄分。引き出したのは、牛の力。
記者「アソードを導入したきっかけと、実際に使ってみて感じた効果について教えてください。」
鎌田さん「きっかけは営業の方から説明を受けたことですね。その時に、子牛は鉄分が圧倒的に足りていない場合があると初めて聞きました。それまでは獣医さんからも鉄分の話を聞いたことがなかったので驚きましたね。鉄分を補うことで血液の状態や栄養の吸収を支え、子牛の成長にもつながると聞いて、試してみようと思いました。実際に使い始めると体重の乗りを感じるようになって、競り前にはしっかり大きさのある牛に育っています。糞も最初は黒くベチャッとした感じでしたが、だんだん丸く締まった状態になってきて、牛の中から変わってきているように感じました。」 記者「夏場の餌食いや健康状態については、アソードを使い始めてから何か変化を感じていますか?」 鎌田さん「うちでは夏場でも、餌食いが落ちたという感じはほとんどないですね。蒸し暑くて湿気が高い時期は牛も体調を崩しやすいと言われますが、今のところ大きく調子を落とすことも少ないです。病気になる牛も以前より少なくなったと感じていますし、子牛もよく走り回って元気にしています。アソードを持っていくと牛の方から寄ってくるような感じもあって、気に入っているのかなと思うこともありますね。鉄柵を舐めるような牛も今のところ見ないので、必要な鉄分を補えているのかなと感じています。餌をしっかり食べて、元気に動いてくれる。それが一番分かりやすい変化ですね。」 記者「繁殖や牛の体づくりという面では、どのような変化がありましたか?」 鎌田さん「繁殖では、種付けを意識する時期にもアソードを少量加えています。以前は3、4回種を付けてもなかなか受胎しなかった牛がいたんですが、使い始めてから付くようになったケースもありました。もちろんアソードだけが理由とは言い切れませんし、牛を太らせすぎないよう餌を調整することも大切です。体づくりの面では、丸みと張りがあって、体重が乗っていそうな牛が増えたように感じます。以前より食い込みも良くなって、牛ごとの成長のばらつきも小さくなってきました。その分、太りすぎには注意して、牛の状態を見ながら餌の量を調整するようにしています。」 記者「最後に、鎌田さんがこれからも牛飼いを続けていくうえで、大切にしていきたい考えを教えてください。」 鎌田さん「一番大事にしたいのは、牛にとって『居心地のいい空間をつくる』ことですね。牛が落ち着いて過ごせればストレスも減りますし、それが病気をさせないことにもつながると思っています。最近はいろいろな病気への警戒も必要になっていますから、普段から牛の状態を見て、健康に過ごせる環境を整えておくことが大切です。この牛舎を建てる時にも周りの方から助言をもらいながら、牛が過ごしやすい環境を考えてきました。これから頭数を増やすとしても、ただ規模を追うのではなく、自分たちの目が一頭一頭に届く範囲で育てたい。牛が気持ちよく過ごせる牧場を、これからも目指していきたいですね。」 圧ぺんトウモロコシ
農協の「圧ぺんトウモロコシ」は、牛の成長期や親牛の授乳期など、しっかりと栄養を補いたい時期に活用できる飼料です。牛の成長具合や体つきを確認しながら給与量を調整でき、必要に応じて大豆フレークなどほかの飼料と使い分けることもできます。比較的価格を抑えやすいため、牛一頭一頭の状態に合わせた栄養管理と、飼育にかかるコストのバランスを考えながら取り入れやすい点が魅力です。
アソード
「アソード」は、子牛をはじめとした牛の鉄分補給を目的に、日々の飼養管理へ取り入れられるアイテムです。鉄分を補うことで牛の健やかな成長を支えることが期待されており、鎌田さんの農場では子牛の成長期だけでなく、繁殖を意識する時期にも牛の状態を見ながら活用されています。実際に導入した鎌田さんは、使用を続ける中で子牛の体重の乗りや体つき、食い込みなどに変化を感じているといいます。競り前にはしっかりとした大きさに育つ牛が増え、牛ごとの成長のばらつきも以前より小さくなったと感じているそうです。また、糞の状態についても、使用当初の黒くやわらかい状態から、次第に丸く締まった状態へ変化したことが印象に残っていると話します。夏場でも餌食いが大きく落ちることが少なく、子牛が元気に走り回る姿が見られるなど、日々の健康管理の面でも手応えを感じているとのことです。繁殖面でも、飼料の量や牛の体型を管理しながら少量を取り入れるなど、それぞれの牛に合わせて活用されています。牛の成長や体調を日々観察しながら、必要な栄養を補うことを大切にする鎌田さん。アソードは、子牛の成長から日々の健康管理、繁殖期の体づくりまで、牛一頭一頭の状態に合わせた飼養管理をサポートするアイテムとして取り入れられています。
Writer_T.Shimomuro
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概要和牛農家に3プライドを取材しました。 ■取材日時■
10月 2026
■アソード効果一覧■
すべて
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