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和牛農家 3プライド記事

松尾畜産 松尾治実の3プライド

10/17/2023

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松尾畜産 松尾治実
熊本県 阿蘇郡
親牛:57頭、子牛:40頭
取材日:2023年10月17日
  • 栄養と環境の調和
  • 基本に忠実な哲学
  • 観察力と経験の教訓

栄養と環境の調和

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記者「牛舎や飼料の管理において、最も重視している点は何ですか?」

松尾さん「私たちは、牛の健康と成長を最優先に考えています。特に栄養バランスに注目し、ビタミンが豊富な稲藁や牧草を中心に与えています。イタリアン牧草やWCSなど、質の高い飼料を使用しており、ビタミンとタンパク質をバランスよく摂取させることで、牛たちの健康を支えています。濃厚飼料としては、「繁殖ゆい」という特別な飼料を使用。これにより、牛たちが必要とするビタミンとタンパク質を効率的に摂取できるんです。」


記者「敷料の管理に関する現状の課題は何ですか?」

松尾さん「最近、鋸屑の入手が困難になっているんです。これにより、敷料を長く使い続ける必要があり、アンモニアの問題に直面しています。以前はEM菌を使用していましたが、現在はその商品が手に入らず、別の対策を考えています。敷料の管理は、牛たちの快適な環境を保つために非常に重要なんですよ。」


記者「牛舎の清掃方法について教えてください。」

松尾さん「牛舎の清掃は定期的に行っています。具体的には、鋸屑を3か月に1回交換しており、これが牛舎の清潔さを保つための重要なポイントです。牛舎が広がったことで、清掃の頻度は減りましたが、常に衛生的な環境を維持することには変わりありません。」

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記者「出荷前の牛の飼育において、特に重視しているポイントはありますか?」

松尾さん「出荷前の7か月間は特に重要で、ビタミンとタンパク質を重視した飼料を与えています。大豆かすやアルファルファの粉状のミールを主なタンパク源として利用しています。ビタミンに関しては、獣医のアドバイスを受けながら、最適な配合を心がけています。健康的で質の高い牛に育てるために、飼育環境や飼料には特にこだわっているんです。」

基本に忠実な哲学

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記者「松尾さんの座右の銘と、それに至った経緯を教えてください。」

松尾さん「私の座右の銘は「基本に忠実」です。これは、草地畜産研究所で学んだことが根底にあります。高校卒業後、この熊本県にある畜産学校で1年間学び、特に獣医の竹下先生の影響を受けました。先生は実践重視で、牛の治療なども学生に任せてくれるほど責任感が強い方でした。彼の教えが私の畜産経営の基本となっているんです。」


記者「若返った場合、どのような畜産経営に挑戦したいと思いますか?」

松尾さん「若返ったら、規模を大きくすることに挑戦したいですね。具体的には、一貫経営に興味があります。市場性のない子牛を自分で肥育し、出荷するような経営を行いたいと考えています。無農薬栽培の米農家の話にも触発され、その価格の高さに関心を持ちましたが、クレーム対応の大変さも理解しています。もし可能なら、一貫農家として規模を拡大してみたいです。」


記者「恩師の竹下先生から学んだ畜産経営の基本について詳しく教えていただけますか?」

松尾さん「竹下先生から学んだ最も重要なことは、実践的な知識と経験を重視することです。牛の治療や管理に関する具体的な技術だけでなく、畜産経営におけるリアルな課題への対応方法も教わりました。先生の指導は、私の経営方針の礎となり、日々の業務に大きく影響を与えています。」

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記者「松尾さんが興味を持っている一貫経営における最大の魅力とは何だと思いますか?」

松尾さん「一貫経営の魅力は、生産プロセスの全段階を自分たちでコントロールできる点にあります。子牛の肥育から出荷までを一貫して行うことで、品質管理を徹底し、より高い付加価値を生産物に付けることが可能です。また、市場の変動に対応しやすく、経済的な安定性を高めることも期待できます。このような経営スタイルは、私たち農家にとって新しい挑戦であり、大きな可能性を秘めています。」

観察力と経験の教訓

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記者「新規就農者に対して、松尾さんが特に強調する畜産管理のポイントは何ですか?」

松尾さん「新規就農者に対して最も強調したいのは、「観察」の重要性です。特に「牛の早期発見、早期治療」が不可欠だと考えています。これは、去年の苦い経験から得た教訓です。頓死が多発し、朝まで元気だった牛が亡くなっていることが何度もありました。胃捻転やガス溜まりが原因の可能性もあるため、細かな観察と迅速な対応が肝心です。」


記者「具体的にどのような事例があったのですか?」

松尾さん「昨年、悲しい事例がいくつかありました。生後2ヶ月の牛が突然死んだり、5〜6ヶ月齢の牛が頓死する事例が3頭もありました。また、生後3日で踏まれて死亡するケースも。そうした経験を踏まえ、今年は離乳を早めに始めて踏まれるリスクを減らす工夫をしましたが、残念ながら死亡例はまだ発生しています。」


記者「松尾さんはこれらの経験から何を学び、新規就農者に伝えたいと考えていますか?」

松尾さん「これらの辛い経験から学んだことは、牛の微細な変化に気づく観察力の重要性です。牛の健康状態を早期に把握し、迅速に治療することが、命を救う鍵となります。新規就農者には、この観察の大切さをぜひ伝えたいです。より多くの牛の命を守るために、私の経験が役立てばと願っています。」


記者「松尾さん自身が取り組んでいる、牛の早期発見・早期治療に向けた具体的な対策はありますか?」

松尾さん「牛の早期発見と治療に向けては、定期的な健康チェックを強化しています。毎日、牛たちの様子を細かく観察し、異常が見られたらすぐに対処する体制を整えています。また、環境面でも改善を進めており、踏まれリスクの低減など、牛たちがより快適に過ごせるよう工夫しています。これらの取り組みにより、牛の健康を守り、安心して育てられる環境を提供しています。」
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アソード

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赤牛は後産停滞が多く困っていたところ、商品を知ったそうです。
​また、鉄分補給の重要性も感じていたため健康な牛作りを期待して使用しています。

Writer_Y.Eguchi
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