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養豚家 3プライド記事

株式会社桝本養豚場 桝本浩文の3プライド

6/19/2026

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株式会社桝本養豚場 桝本浩文
奈良県 五條市
母豚:140匹
取材日:2026年6月19日

いい豚は、いい環境からしか生まれない

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記者「農場経営において、桝本さんが特にこだわっていることを教えてください。」

桝本さん「うちでは10年ほど前から豚舎にモーツァルトを流しています。クラシックなら何でもいいというわけではなく、色々な話を聞く中でモーツァルトが特に良いと言われていたんです。人間だけでなく、植物や動物にも良い影響があるそうで、豚たちのリラックス効果を期待して続けています。実際、音楽が流れていると豚も落ち着いているように感じますし、私たちスタッフも気持ちよく作業できます。ストレスが少ない環境づくりは健康管理にもつながると思っていますので、日々の飼育の中で大切にしている取り組みの一つですね。」


記者「音楽以外にも、豚の飼育環境で工夫されていることはありますか?」

桝本さん「豚舎の照明をLEDにして、冬場でも夜7時頃まで明るさを保つようにしています。日照時間を少し長くすることで、豚の成長や健康状態に良い影響があると聞いて、これも10年ほど前から取り入れました。実際に試してみると、豚の状態も安定しているように感じています。もちろん科学的な部分もあると思いますが、何より豚たちが快適に過ごせる環境づくりを大切にしています。作業する私たちにとっても明るい環境は働きやすく、豚にも人にも優しい農場づくりにつながっていると思います。」


記者「桝本さんの農場で育てるヤマトポークには、どのような特徴があるのでしょうか?」

桝本さん「ヤマトポークには決められた基準があって、専用飼料を使うことや指定された血統で育てることが条件になっています。さらに奈良の市場で認定を受けた豚だけがヤマトポークとして出荷されるんです。同じ豚でも出荷先が違えばヤマトポークにはなりません。以前は複数の生産者がいましたが、現在は実質的にうちが中心となって生産しています。長年積み重ねてきた飼育技術と徹底した管理によって、奈良を代表するブランド豚としての品質を守り続けていることが私たちの誇りですね。」


記者「消費者の方から見たヤマトポークの魅力や評価について教えてください。」

桝本さん「お客様から一番よく言っていただくのは『甘みがある』『豚肉特有の臭みがない』『アクも出なく食べやすい』ということですね。特に脂の甘さや肉の旨みを評価していただくことが多いです。以前は直売もしていたのですが、大阪など遠方からわざわざ買いに来てくださるお客様もいました。また、奈良県内の飲食店でも扱っていただいていて、『お客様から好評です』という声をよくいただきます。特にバラ肉やロースは人気が高く、販売するとすぐに売れてしまうこともあります。派手な宣伝ではなく、実際に食べた方の口コミで評価されてきた豚肉なので、その信頼が何よりの財産だと思っています。」

一頭を増やすより、一頭を磨く

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記者「農場の歴史についてお聞きしたいのですが、そもそも農場はどのようなきっかけで始まったのでしょうか。」

桝本さん「今の農場の基礎を作ったのは父です。祖父も少し関わっていたそうですが、本格的に養豚を始めて規模を大きくしていったのは父ですね。最初は今の場所ではなく、別の地域で2〜3頭の豚を飼うところからスタートしたと聞いています。父は中学卒業後から養豚に携わっていて、もう50年以上になります。今では当たり前のように何百頭もの豚を管理していますが、始まりは本当に小さな規模でした。コツコツと積み重ねながら今の農場を築いてきた父の姿を見て育ったことが、今の自分にも大きな影響を与えていると思います。」


記者「桝本さんご自身は、なぜ養豚の道を継ごうと思われたのでしょうか。」

桝本さん「自分の場合は特別なきっかけがあったというより、生まれた時から豚がいる生活が当たり前だったんです。朝起きれば豚がいて、家族の会話も豚の話が中心。世間では養豚は『きつい・汚い・臭い』というイメージを持たれることもありますが、自分にとっては日常そのものでした。匂いも気にならなかったですし、むしろ家族と一緒に地元で働けることに魅力を感じていました。農業大学を卒業した後は岐阜県や三重県の大規模農場で研修を経験し、外の現場も見ました。そのうえで改めて『やっぱり自分はこの仕事を続けたい』と思い、家業に戻って今に至っています。」


記者「これまでの養豚人生の中で、特に苦労されたことはありますか。」

桝本さん「一番大きな課題はやはり人手不足ですね。これは今も続いている悩みです。現在は父と私、従業員2名を中心に運営していますが、養豚の仕事は経験や技術が必要な場面も多く、誰でもすぐに同じようにできるわけではありません。人が入ってくれても長く続かないケースもありますし、教える側にも時間と労力が必要です。また、養豚は生き物相手の仕事なので休みがありません。さらに豚熱などの伝染病のリスクも常に抱えています。近隣県で発生した農場が廃業された例もあり、目に見えない病気への警戒は常に必要です。それでも豚を守りながら続けていくのが、この仕事の責任だと思っています。」


記者「今後の夢や目標について教えてください。」

桝本さん「今後は規模を大きくすることよりも、質をさらに高めていきたいと考えています。土地や設備の関係もあり、頭数を大幅に増やすのは現実的ではありません。それなら今いる豚たちをより良い環境で育て、ヤマトポークの品質向上につなげたいんです。例えば成長管理を工夫して、より効率よく健康な状態で出荷できる方法を研究しています。父の代から受け継いできた農場を守りながら、奈良を代表するヤマトポークの価値をもっと高めていきたいですね。量ではなく質で勝負し、『桝本さんの豚だから食べたい』と言ってもらえる農場を目指しています。」


記者「農場経営に欠かせないおすすめの道具があれば教えてください。」

桝本さん「うちで一番活躍している道具の一つが『糞かき具』ですね。豚舎の掃除で毎日朝と夕方に使う道具なんですが、市販品をそのまま使うのではなく、自分で溶接して改良しています。実際に使ってみると、柄が長すぎたり、先端部分の高さや幅が微妙に合わなかったりするんです。毎日何度も使うものだからこそ、その少しの違いが作業効率や体への負担に大きく影響します。そこで自分の作業スタイルや豚舎の構造に合わせて調整し、使いやすい形に仕上げています。派手な機械ではありませんが、毎日の仕事を支える大切な相棒ですね。」


記者「糞かき具とはどのような道具なのでしょうか。」

桝本さん「スコップとは少し違って、先端が長方形になっている掃除用の道具です。イメージとしてはトンボやレーキに近い形ですね。豚舎内の通路やストールの床を掃除する際に使います。養豚農家ではかなり一般的な道具で、ほとんどの農場で使われていると思います。ただ、農場によって床の形状や作業環境が違うので、細かな部分はそれぞれ工夫していることが多いですね。毎日欠かさず使う道具だからこそ、使いやすさへのこだわりが仕事の質にもつながります。」

豚は、人の仕事を見ている

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記者「ライトミネラルを使い始めたきっかけについて教えてください。」

桝本さん「使い始めたのは今から20年以上前ですね。当時、養豚関係の専門誌を見ていた時にライトミネラルのことを知りました。ちょうど九州から来られていた方にも勧めてもらって、『一度試してみたらどうですか』と言われたのが導入のきっかけです。その頃は父が中心となって農場を経営していて、私も農業大学に通っていた時期でした。誌面では臭い対策や餌の食い込み向上などの効果が紹介されていて、それなら一度試してみようという話になったんです。実際に使い始めてから現在まで20年以上続いているので、それだけ価値を感じてきたということだと思います。」


記者「実際に使用してみて、どのような効果を感じていますか。」

桝本さん「まず実感しているのは臭いの軽減ですね。うちは保健所の方が定期的に来られるんですが、『豚舎の割に臭いがきつくないですね』と言っていただくことがあります。また、直売をしていた頃に来場されたお客様からも『思ったより臭いがしない』という声をいただきました。もちろん臭いはゼロにはなりませんが、豚舎特有の強い臭気が抑えられているように感じます。養豚場は地域との共存も大切ですから、臭い対策は非常に重要な課題です。その部分で長年支えてくれている資材の一つだと思っています。」


記者「餌の食い込みについてはいかがでしょうか。」

桝本さん「食い込みの面でも効果を感じています。特に夏場の暑い時期は豚も人間と同じで食欲が落ちやすいんですが、そういう時にライトミネラルを活用しています。親豚で餌食いが落ちている時に少し振りかけると食べ始めることがありますし、子豚のミルクにも混ぜています。さらに食いが悪い子豚にはミルクの上から直接かけることもありますね。嗜好性も良いようで、比較的抵抗なく食べてくれます。暑さによる食欲低下は養豚経営に大きく影響するので、そういう場面で支えになってくれる存在ですね。」


記者「発育や健康面での変化は感じていますか。」

桝本さん「目に見えて感じるのは、やはり食い込みが良くなることで発育が安定しやすいことですね。糞の状態も以前より少し黒っぽくなったような印象があり、腸内環境にも何らかの良い影響があるのかもしれません。もちろんライトミネラルだけで全てが決まるわけではなく、飼料や環境管理など様々な要素があります。ただ、長年使い続けている中で、豚の状態が安定しやすくなっている感覚はあります。直接的に販売価格が上がるという話ではありませんが、健康的に育ち、しっかり食べて順調に成長してくれることが何より大切です。その積み重ねが結果的に良い豚づくりにつながっていると思います。」


記者「最後に、養豚を続けるうえで大切にしている考え方を教えてください。」

桝本さん「私が大切にしているのは『一つひとつの作業を丁寧にする』ということです。特別な言葉を誰かに教わったわけではなく、長年豚と向き合う中で自然とそう考えるようになりました。以前、少し荒っぽい作業をする従業員がいたこともありましたが、豚は人の接し方をよく見ています。乱暴に扱えば豚も落ち着かなくなりますし、逆に丁寧に接すれば穏やかになります。ストレスが少ない豚は健康状態も良くなり、発育にも良い影響が出ると感じています。だからこそ毎日の掃除や給餌、見回りといった当たり前の作業を丁寧に積み重ねることが、良い豚を育てる一番の近道だと思っています。」
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糞かき具

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糞かき具は、養豚場で毎日の清掃作業に欠かせない道具です。通路やストールの床を効率よく掃除できるよう設計されており、作業効率や体への負担を左右する重要な役割を担います。今回紹介するものは、市販品を作業環境に合わせて改良したもので、現場の使いやすさを追求した実用性の高い道具です。

ライトミネラル

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ライトミネラルは、養豚現場で20年以上にわたり継続して使用されているA飼料です。導入後は、豚舎特有の臭気対策や飼料の食い込みをサポートする資材として活用され、保健所の担当者や来場者から「臭いが少ない」といった声が寄せられるなど、日々の管理を支える存在となっています。また、暑さで食欲が落ちやすい夏場には、親豚の飼料や子豚用ミルクに使用されるなど、さまざまな場面で活用されています。食い込みが安定することで発育の維持にもつながり、健康的な豚づくりを支える一助として評価されています。長年にわたり現場で使い続けられていることからも、その実用性と信頼性がうかがえる商品です。
Writer_T.Shimomuro
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    概要

    養豚家に3プライドを取材しました。

    ■養豚農家一覧■

    すべて
    (合)ピッグス
    (有)コーシン
    (有)宮崎三協グループ
    (有)大西海ファーム
    (有)本宮ポーク
    近藤スワンポーク

    ■取材日時■

    6月 2026
    5月 2025
    4月 2025
    3月 2025
    10月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    1月 2022
    4月 2021

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【協力】株式会社日本リモナイト
本社:熊本県阿蘇市狩尾289番地
熊本営業所:熊本市北区龍田3丁目32−18

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